中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。 対象は中学生以上。
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「形容詞+です」を直す2

 「背が高くて目立つ」高2女子に対し、前向きなアドバイスが次の文章に書かれています。

 活躍の場は多い

 いまは前向きに考えられないかもしれませんが、将来、職業を選ぶ際に選択肢が広がると思います。例えばモデルやスポーツ選手など、背が高いことで活躍できる場所は多いです。身長の高さを自分の短所にせず、長所として誇りに思った方が良いと思います。
(中2女子)

 練習のため、下線部を読みやすくしてみましょう。違う表現を3通り考えてください。


答 え










解答例

1.下線部の修正
 多いはずです。 (力強い助言)
 多いのではないでしょうか。 (訴えかける)
 多いと思います。 (「思います」が3回続く)
 多いことでしょう。 (自信のない表現)

2.敬体から常体にする。

 活躍の場は多い

 いまは前向きに考えられないかもしれないが、将来、職業を選ぶ際に選択肢が広がると思う。例えばモデルやスポーツ選手など、背が高いことで活躍できる場所は多い。身長の高さを自分の短所にせず、長所として誇りに思った方が良いと思う。
(中2女子)


参考文献
読売新聞 2008年9月26日夕刊 悩みのち晴れ「背が高くて目立つ」
(表記の一部を変更しています)


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熟語を使った文章50

 つぎの文章には四字熟語が使われています。下線部にあてはまる言葉は語群のどれでしょうか。

1. (安易に離婚したことの)後悔ばかりで先に進めません。これでは(今の)夫にも子どもにも申し訳ない。______な相談ですが、ご助言をいただけると幸いです。

2. 長大で複雑な条文が多い新法には、法律家でも、一読では意味をつかみかねるものが少なくない。
 ______であっても、国民が読んで分らない法律は、「よらしむべし、知らしむべからず」の道具と化してしまう。

3. 大分市内の小学校長は「(採用が取り消されるかもと)______の先生たちは、何と言って子どもたちに(謝罪文を)渡せばいいのか。配慮が欲しかった」と話した。

4. 世界中の研究者が集まって作った(気候変動に関する)第4次評価報告書といっても、______ではない。我々にできることは限られているが、無批判には信じないという心構えが必要である。

〔語群〕
 正確無比
 疑心暗鬼
 完全無欠
 支離滅裂

答 え










答え

1. 支離滅裂 (筋道がなく、ばらばらで、まとまりがないこと)
2. 正確無比 (正確で比べるものがないこと)
 由らしむべし知らしむべからず: 従わせればよいので、理由を知らせなくてもよい。
3. 疑心暗鬼 (疑い始めると、何でもないことまでも疑わしくなること)
4. 完全無欠 (完全で欠点がないこと)


参考文献
〔1〕読売新聞 2008年8月8日朝刊 人生案内「安易に離婚して虚しい」
〔2〕同紙 10月1日朝刊 論点「民法改正 『読めばわかる』法律に」
〔3〕同紙 8月7日朝刊 「県教育長、生徒に謝罪」
〔4〕同紙 8月4日夕刊 コンパス「温暖化論 批判の目で読み解け」
(表記の一部を変更しています)


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一生懸命を作文3

 新聞の投書欄に「一生懸命」が書かれています。

1. 母は3年前に介護福祉士の資格を取りました。昨年はケアマネージャーの試験に挑戦しましたが惜しくも不合格で、すごく落ち込んでいました。
 しかし、今年4月からは準看護師の専門学校に通い始めました。46歳の母が、午前中は老人ホームで仕事をし、午後は専門学校で勉強するというハードなスケジュールをこなすのです。朝は早起きをし、洗濯に朝ごはんの仕度、姉と僕の昼食の用意をし、張り切って出勤していきます。
 何事にも真剣に取り組む母の姿を見て、僕も何かできる気がしました。今まで、何かを一生懸命やるということがなかったのですが、志望の高校に絶対合格して、母の頑張りに追いつきたいと思いました。
 母にも、体に気を付けて、自分の目標を達成してほしいと思います。

2. 宮大工は教えない。学校の先生とは違う。例えばカンナがけは、「こういう削りくずが出るようにやれ」と言われるだけ。 (略)
 企業は即戦力を求め、優秀な人材を採用するそうだが、うちは逆だ。「この子はうちしかない」という人を採る。早大生と中学生が入門を希望した時も中学生を採った。
 大学生はよそでもやっていける能力がある。そして、この能力が邪魔になる。外の世界と自分を比べれば、逃げ場のある人間は修業に耐えられない。
 一方、世間をまだ知らない中学生は首までどっぷり大工の生活につかって言われたことを素直に身につけるだけ。下手は下手なりに一生懸命やるだけ。5〜6年たって「こういうやり方もあるのとちがうか」という一言で、10倍にも100倍にも伸びる時が来る。「教えない」というのは単に教えないわけではない。学ぼうという雰囲気がある中で放っておくということだ。

 親子関係、師弟関係を通して、自ら学ぶ意欲や姿勢の大切さが述べられています。無我夢中、切磋琢磨、試行錯誤、悪戦苦闘。一生懸命になって共に成長していきましょう。


参考文献
1.読売新聞 2008年8月9日朝刊 気流「頑張る母に負けず 志望校合格目指す 中学生14」
2.同紙 7月23日朝刊 「教えないから伸びる」


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古文の言葉6

 「奥の細道」を読んで、問いに答えてみましょう。

 山形領に立石寺りっしゃくじといふ山寺あり。慈覚大師の開基にして、ことに清閑の地なり。一見すべきよし、人々のすすむるによつて、尾花沢よりとつて返し、その間七里ばかりなり。日いまだ暮れず。ふもとの坊に宿借り置きて、山上の堂に登る。岩に巌いはほを重ねて山とし、松栢しょうはく年ふり、土石老いて苔なめらかに、岩上の院々とびらを閉ぢて物の音聞こえず。岸をめぐり、岩をはひて、仏閣を拝し、佳景寂寞かけいじゃくまくとして心すみゆくのみおぼ
 閑しづかさや 岩にしみ入る 蝉せみの声

  巌いはほ…大きな岩。
  松栢しょうはく…松や柏かしわの木。
  岸…切り立った所。
  佳景かけい…よい風景。
  寂寞じゃくまく…ひっそりとしている様子。
(松尾芭蕉 「奥の細道」 山寺 )

1.下線の言葉の意味を書いてみましょう。
(1) 勧すすむるによつて
(2) とつて返し
(3) 覚おぼ

2.芭蕉が尾花沢を出たのは何時ごろでしょうか。次の情報をもとに推理してみましょう。
 ・1689年7月13日の出来事です。
 ・1里は約4kmです。
 ・歩く速さは時速4kmくらいです。

3.どんなセミが鳴いていたでしょうか。鳴き声から想像してみましょう。
  アブラゼミ (ジー、ジリジリ…
  ミンミンゼミ (ミーン、ミンミンミンミー
  ヒグラシ (カナカナカナカナ)
  ニイニイゼミ (チィーチィー)

答え












答え
1.
(1) 勧めるので
(2) 引き返し
(3) 感じる

2.
 尾花沢を昼前(9時〜11時)に立ったようだ。
 山寺のふもとに着いたのは、「日いまだ暮れず」から夕方に近い。夏の夕方を16時〜18時とし、歩く速さを時速1里とすると、7里なので7時間かかる。16−7=9(時)、18−7=11(時)になる。

3. ニイニイゼミ

  ニイニイゼミ (出典: フリー百科事典「ウィキペディア」 )


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文中の漢字29

 漢字の読み書きをしてみましょう。

1. 漢字の読み方を書いてください。
(1) 友人の助言を謙虚に聴く。
(2) 冬の夜空に満天の星がく。
(3) 入学の記念にクラス写真を撮影する。
(4) 高原の静かな湖畔でひと夏を過ごす。
(5) 青々とした麦の穂がまっすぐにびる。

2. カタカナを漢字に直してください。
(1) ハクチョウの飛来が冬の訪れをげる。
(2) 桜のジュヒを使って絹糸を染める。
(3) えるような夕日が校舎を赤く照らす。
(4) 世界一周のコウカイを終えた客船が母校に戻る。
(5) 観客席から選手のゼンセンをたたえる拍手がわき起こる。
(東京都高)


答え












答え
1.
(1) けんきょ
(2) かがや(く)
(3) さつえい
(4) こはん (湖のほとり)
(5) の(びる)

2.
(1) 告(げる)
(2) 樹皮
(3) 燃(える)
(4) 航海
(5) 善戦 (負けたが、よく戦ったこと)


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ことわざを使った文章48

 つぎの文章には、ことわざ・慣用句が使われています。下線部にあてはまる言葉は語群のどれでしょうか。

1. デパートの婦人服売り場で買い物をしていた時、レジで女性客が自ら持参したバッグを手にして「洋服はこの中に入れてください」と言っているのを見かけました。私は______思いがしました。

2. 副都心線の開業で、東京都心の地下鉄網は、ほぼ完成する。今年と来年は、ほかにも首都圏と近畿圏で新線開業が相次ぐ。複数の会社の路線をまたいだ運行区間の延伸も______だ。

3. パキスタンのムシャラフ大統領が辞任した。 (略) 連立与党が議会に提出する大統領弾劾決議案が、成立する見通しになっていたことが、______になったのだろう。

4. 三笠フーズ以外にも3社が工業用として仕入れた汚染米を不.正に転売していたが、農水省はいずれも業者側の説明を______にし、転売先の確認もしなかった。

〔語群〕
 ダメ押し
 目白押し
 鵜呑み
 目からうろこが落ちる

答 え










答え

1. 目からうろこが落ちる (あるきっかけで、よく分かるようになる)
2. 目白押し (込み合って並ぶこと)
3. ダメ押し (さらに勝利を決定づけること)
4. 鵜呑み (よく考えずに受け入れること)


参考文献
〔1〕読売新聞 2008年8月30日朝刊 気流「デパートなどでもエコバッグ使おう」
〔2〕同紙 6月16日朝刊 社説「副都心線開業」
〔3〕同紙 8月19日朝刊 社説「パキスタン」
〔4〕同紙 9月18日朝刊 社説「汚染舞拡大」
(表記の一部を変更しています)


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古文の言葉5

 次の文章を読んで意味を考えてみましょう。古語は、国語辞典にも載っています。

 丹波に出雲といふ所あり。大社を移して、めでたくつくれり。しだのなにがしとかや、 しる所なれば、秋のころ、聖海上人、そのほかも、人あまたさそひて、 「いざたまへ、出雲拝みに。掻餅かいもちひめさせむ」とて、具しもて行きたるに、おのおの拝みて、ゆゆしく信おこしたり。御前なる獅子・狛犬、そむきて、うしろさまに立ちたりければ、 上人いみじく感じて、 「あなめでたや。この獅子の立ちやう、いとめづらし。ふかきゆえあらむ」と涙ぐみて、 「いかに殿ばら、殊勝の事は御覧じとがめずや。無下なり」と言へば、おのおの怪しみて、 「まことに他にことなりけり。都のつとに語らん」など言ふに、上人なほゆかしがりて、おとなしく物知りぬべき顔したる神官を呼びて、 「この御社の獅子の立てられやう、さだめてならひあることにはべらむ。ちとうけたまはらばや」と言はれければ、 「そのことにさうらう。ふ。さがなきわらべどものつかまつりける、奇怪にさうらふことなり」とて、さしよりて、すえなほして去にければ、上人の感涙いたづらになりにけり。
  掻餅かいもちひ…ぼたもち。
  そむきて…背中を向けて。
  つと…みやげ。
  うけたまはらばや…聞きたい。
  さがなきわらべども…やんちゃな子どもたち。
  すえなおして…置き直して。
(兼行法師 「徒然草」 236段 )

1.下線の言葉の意味を書いてみましょう。
(1) めでたく
(2) めさせむ
(3) ゆゆしく
(4) いみじく
(5) いと
(6) ゆかしがりて
(7) さだめて
(8) いたづらに

2.この話の落ちは何でしょうか。
(1) 狛犬の置き方が由緒ある方法だと分ったこと。
(2) 上人は風情をよく理解し、涙もろい人だったこと。
(3) 子どもたちのいたずらを、深い理由があると上人が勘違いしたこと。

答え












答え
1.
(1) りっぱに
(2) 食べさせよう
(3) おそれ多く
(4) たいそう
(5) たいへん、非常に
(6) 知りたがって (聞きたがって)
(7) きっと
(8) むだに

2. (3)


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