中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
<< October 2020 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

古文の言葉285

古文 目次 >

 次の古文を読んで、後の問いに答えてください。

 尾州(尾張の国)に、円浄房といふ僧ありけり。世間貧しくして、年齢も五旬(50歳)に及びけるが、弟子の僧一人に、小法師一人ありける。「年ごろあまりに貧窮なるが悲しければ、貧窮を、今は追はんと思ふなり」とて、十二月晦日(大みそか)の夜、桃の枝を、我も持ち、弟子にも、小法師にも持たせて、呪を踊して(呪文を唱えて)、 家の内より次第にものを追ふやうに、(枝を)打ち打ちして、「今は貧窮殿、出ておはせ、出ておはせ」といひて、門まで追ひて、門を立てけり(閉めた)
 その後の夢に、やせたる法師一人、古堂にゐて、「年ごろ候ひつれども(お側におりましたが)、追はせ給へば、罷(まか)り出候ふ(お別れいたします)」とて、雨に降りこめられて、泣きて有りと見て、円浄房語りけるは、「この貧窮、いかに侘(わび)びしかゐらん」と、泣きけるこそ、情けありて覚ゆれ
 それより後、世間事欠けずして(不自由なく)過ぎけり。
(「沙石集」 石川県高 入試文より)

 沙石(しゃせき)集は、鎌倉時代に無住(むじゅう) によって編集された仏教説話集です。

 次のようなことが書かれています。
僧・円浄房は貧しかった。
貧乏が悲しかった円浄房は、大みそかの夜に呪文を唱えて貧乏神を追い出した。
その後、貧乏神が夢に現れ、「お側におりましたが追い出されたので、お別れします」と言った。
円浄房は、雨に降られて泣く貧乏神の心情を察し、自分も泣いた。
それからは、不自由なく暮らした。

1. . 銑い琉嫐は語群のどれですか。
年ごろ
追はん
いかに侘し
覚ゆれ

語句
追い払おう
どんなにつらい
思われる
長年

2.次の会話は、本文を読んだあとに、佐藤さんと鈴木 さんが話し合った内容の一部です。【 A 】〜【 C 】に入る適切な言葉を書いてください。ただし【 A 】【 B 】は本文中から抜き出し、【 C 】現代語で書いてください。
佐藤 円浄房は、大みそかの夜に、貧乏を脱するための儀式を行ったんだね。
鈴木 そうだね。そして、その後の夢に現れた【 A 】は、もしかすると【 B 】と同じなのかな。
佐藤 そうだと思うよ。円浄房はこの後、貧乏から脱することができてよかったよね。
鈴木 円浄房が貧乏から脱することができたのは、【    C    】ほど 円浄房がとても優しい人だったからかもしれないね。

答 え











答 え
1.
長年
追い払おう
どんなにつらい
思われる

2.
やせたる法師
貧窮(殿)
解答例:
追い出され、雨に降られて泣いている貧窮の心情を察し自分も泣く
追い出された貧窮の姿に同情して泣く
貧窮の情況に泣いて同情する

JUGEMテーマ:学問・学校

- | 中学からの作文・論文 ホーム | - | - | permalink
中学からの作文・論文 プロセス
関連学習 コメント メルマガ