中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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論文の新規性と有用性

 新知識の記述が研究論文の必須条件です。新知識が役に立つほど、その論文は価値があります。次の文章の新規性と有用性は何でしょうか。

 人が物を忘れる時には、脳内の「シナプス前細胞」の働きが関係していることを、北海道大医学研究科の榎木亮介助教らの研究グループが突き止めた。アルツハイマー病など脳の記憶疾患の治療法を開発する上で役立つ研究成果だ。研究論文は4月30日付の米科学雑誌「ニューロン」に掲載された。

 ヒトの脳は、「シナプス」と呼ばれる神経細胞のつなぎ目を経由して神経伝達物質をやり取りし、物事を記憶している。神経伝達物質を出す側は「シナプス前細胞」、受け取る側は「シナプス後細胞」と呼ばれるが、記憶や忘却のメカニズムで、この両細胞がどのような役割を果たしているのかは、よくわかっていなかった。

 榎木助教らは特殊な顕微鏡を用いて、神経細胞間で伝達物質をやり取りする過程を画像化することに成功。その結果、記憶する時にはシナプス前細胞が神経伝達物質を出していることを突き止めた。物を忘れる時にはシナプス前細胞が変化し、神経伝達物質を出さなくなっていたという。
(読売新聞 2009年5月1日朝刊 「物忘れ 脳内の仕組み解明」)

 シナプス前細胞の働きはスイッチに似ていますね。スイッチONで記憶され、OFFで物を忘れるような。

 新規性は、記憶と物忘れがシナプス前細胞の働きと関係していることを突き止めたことです。有用性は、アルツハイマー病など脳の記憶疾患の治療法を開発する上でこの知識が役に立つことです。

 特許、研究論文、ニュース、作文における新規性と有用性の関係を示します。新規性は特に重要であることが分かります。

特許 研究論文 ニュース 作文
新規性
有用性
         :必須   :あったほうがよい


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