中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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予告・説明・まとめ

 わかりやすい長文の例です。文章の構造を確かめてみましょう。

 ここからは、先に芭蕉の旅の目的として設定した三つのもの――自然と触れ合う、人間と出会う、古人の軌跡を確かめる、について、ひとつづつ考えていきます。
 まず第一は、自然との触れ合いということです。 (略)
 第二に、人間との出会いということです。 (略)
 第三に古人の軌跡を確かめるということです。 (略)
 自然・人間と触れ合うことが空間的な自己の存在確認だとするなら、古人の足跡を確かめ、そこに思いを寄せることは、歴史的な存在としての自己を確認する作業でした。
(鈴木健一 「知っている古文の知らない魅力」 都立白鴎高入試文より)

 文例の優れている点は、何を述べるかを示し、示した順に説明し、最後に関係をまとめていることです。

1.最初に、三つの目的を示している。
 全体が初めにわかります。もし、「芭蕉の旅の目的として設定した三つのものについて、ひとつづつ考えていきます。まず第一は、・・・」とすると、第一が終わらないと、第二、第三の内容がわかりません。詳しい内容に進むと、全体との関係もわかりにくくなります。

2.示した順に説明している。
 文頭で示した目的と対応させ、「(略)」の部分で詳細に説明しています。対応関係をさらに明確にするには、「第一の目的は」「第二の目的は」「第三の目的は」で受ける方法があります。

3.関係をまとめている。
 空間と時間の観点から、個々の説明をまとめています。

  旅の目的は、A、B、C の三つあります。 (予告)
  第一の目的はAです。Aは・・・。 
  第二の目的はBです。Bは・・・。 (説明)
  第三の目的はCです。Cは・・・。
  AとBは空間的な確認、Cは歴史的な確認です。 (まとめ)


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