中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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古文の言葉54

 次の古文を読んで、問いに答えてみましょう。

 ものを引き延ばいて、時失ふものありけり。人の早苗植うるころ、種ほどこしてけり。葉月のころ、早稲の穂の出でたるに、嵐吹きてければ、花散りぬとなげくを、「あまりにもの急ぎし給えばこそあれ、我が稲は、このごろ植ゑにしかば、嵐の災ひにも会ひ侍らず」と、人に高ぶりけり。人の刈り収むるころ、少しばかり穂の見えたるが、はや霜の置きてければ、みな枯れぬ。「今年はいと早う霜の置きしなり」とて、年をのみ罪して、いまだ悟らざりしとなり。
(松平定信 「花月草紙」 慶応義塾女子高 入試文より)

 自慢は知恵の行き止まり、といいます。遅く植えた稲は、嵐のかわりに霜に会ったという話です。

 次の言葉の意味を書いてください。
1 時失ふ
2 葉月 (陰暦で)
3 人に高ぶりけり
4 みな枯れぬ

答 え











答 え
1 好機を逃す
2 8月
3 人に自慢した
4 みな枯れてしまった

(参考) 陰暦
陰暦1月(睦月むつき) 2月(如月きさらぎ) 3月(弥生やよい) 4月(卯月うづき) 5月(皐月さつき) 6月(水無月みなづき) 7月(文月ふみづき) 8月(葉月はづき) 9月(長月ながつき) 10月(神無月かんなづき) 11月(霜月しもつき) 12月(師走しわす

 太陽暦≒陰暦+1 です。たとえば如月は太陽暦で2+1で3月、師走は太陽暦で12+1で1月になります。文中にある葉月の嵐は、8+1から9月の台風と考えることができます。


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