中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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科学的な取材

 新聞の取材は科学的に行われる、という記事が載っていました。

 「私たち記者の仕事は、地味な作業の繰り返しです。ある端緒から疑問を持ち、それを基に仮説を立て、裏付けになる取材を行い、取材データから再度仮説を立てて、また取材するというプロセスを踏んでいます」
(読売新聞 2010年4月13日朝刊 「取材 正攻法で 編集局長総括」)

 科学的とは次のようなことです。仮説を立て、それが実証されたなら、とりあえずその仮説は正しいと考えます。もし反証されたなら、仮説を修正して確認し、仮説を確実なものにしていきます。

 近くのカラスを見て、「カラスは黒い鳥である」という仮説を立てます。そこで他のカラスを取材すると、確かに黒いことが分かりました。仮説が実証されたのです。ところが、胸の白いカラスがいました。そこで仮説を、「カラスは、全体に黒色か、黒に灰色や白色の部分をもつ鳥である」と修正します。

 仮説実証の考え方は論理的ではありません。なぜならば、十中八九実証できても、一つの例外で反証されるからです。

 「彼が犯.人ならば、血液型が一致するはずだ。また、犯.行を自.白するはずだ。血液型が一致し、自.白した。したがって彼は犯.人だ」。これは、仮説実証による冤.罪の例です。

 科学者のカール・ポパーは、反証可能性が科学の本質であると考えました。仮説と事実の一致による仮説の承認ではなく、不一致による仮説の否認が論理的だからです。理由はこうです。
,垢戮討両魴錣撚樟發鮗他擇垢襪海箸脇颪靴ぁ
△△訃魴錣撚樟發鮗他擇任たとしても、仮説は正しいとはいえない。別の条件で仮説が反証されるかもしれないからだ。

 科学的な取材方法は、仮説実証の危うさを含んでいます。


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