中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
<< December 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< 文中の漢字19 | 最新へ | 動物を使った表現4 >>

背理法で考えて作文

 「もし、そうでなかったら、どうだろう」と想像し、作文してみましょう。

問題
 ノーベル物理学賞を受賞した小林誠氏と益川敏英氏の出演するテレビ番組で、次のような内容が紹介されていました。この内容について、あなたの意見と、そう考える理由を、150字以上、180字以内で書いてください。 (静岡県高 問題要約)

 大学では、学問の専門分野ごとに研究室が分かれています。
 中学や高校と同様に、大学でも学生は教員に対して、「○○先生」と呼ぶのが一般的ですが、小林さんと益川さんが学んでいた物理学の研究室では、学生は教員のことを「○○先生」ではなく、「○○さん」と呼んでいました。
 その呼び名は、今でもこの研究室で用いられています。


 はじめに基礎知識を確認しましょう。ノーベル賞、論文、発見、発明、特許の要件は、新規性と有用性です。いいかえると、新しい知識であること、その知識が役に立つことです。

 次に、大学の研究室の様子を想像します。とはいっても、経験がないと想像することは難しいものです。仮に、教員に対して、「○○先生」と呼ぶと考えてみましょう。教員と学生の間には、上下関係や師弟関係ができ、自由な発想や発言がしにくくなりそうです。(もし〜とすると、不都合が生じる)

 「○○さん」と呼ぶとどうでしょう。教員と学生は、研究において対等関係です。共に謙虚に学び、共に探求できます。教員と学生の議論や、他の研究室との意見交換がしやすくなり、発見や発明のきっかけが増えそうです。

 それでは、構成を考えてみましょう。
 大学の研究室で、学生が教員を「○○さん」と呼ぶことに賛成する。 (主張)
 親しみがある反面、教員を敬う姿勢に欠ける場合があるかもしれない。 (反論考慮)
 「○○さん」と呼ぶことで、研究において共に学び、共に探求する姿勢が醸成されやすい。教員と学生の議論や、他の研究室との意見交換がしやすくなり、発見や発明のきっかけが増えそうだ。 (主張の理由)
 研究室では、さん付けをしたほうがよい。 (主張の言い換え)

 構成の作文例を示します。

作文例
´↓きキΝЛ┃悪鵜沖貝









 大学の研究室で、学生が教員を「○○さん」
と呼ぶことに賛成する。
 確かに、馴れなれしくなることもあろう。
 しかし「○○さん」と呼ぶことで、研究に
おいて対等になり、共に探求する姿勢が醸成
されやすい。また、教員と学生の議論や、他
の研究室との交流がしやすい雰囲気になり、
発見や発明のきっかけが増えると考える。
 研究室では、さん付けがよい。


- | 中学からの作文・論文 ホーム | comments(0) | - | permalink

この記事に対するコメント

コメントする









中学からの作文・論文 プロセス
関連学習  コメント  メルマガ