古文の言葉94
次の古文を読んで、問いに答えてみましょう。
沙石(しゃせき)集は、鎌倉時代に無住(むじゅう)によって編集された仏教説話集です。
最初の段落には、次のようなことが書かれています。
古人は次のように言っている。銅を鏡として衣冠を正し、人を鏡として長所・短所を知り、古代を鏡として繁栄・衰亡を知り、心を鏡として考える方法を見比べる。
A 「かくのごとき」の意味はどれですか。
1 長所も短所もあるように
2 愚かで劣っているように
3 欠点を反省しないように
4 短所を忘れているように
B 「いみじきこと」の意味はどれですか。
1 廃れてなくなったこと
2 未熟でつたないこと
3 鏡に映し出されたこと
4 とてもりっぱなこと
C 「人を鏡として我が身を照らすこと」と似たような四字熟語または、ことわざを書いてください。
答 え
答 え
A 2
B 4
C
反面教師 (自分の反省や戒めとなる他人の良くない見本)
他山の石 (他人の失敗や過ちが自分の戒めとなり役に立つこと)
人こそ人の鏡 (他人は、自分の姿を映し出す鏡)
人のふり見て我がふり直せ (他人の行いを見て、自分の行いを反省し改めよう)
古人云(い)はく、「銅(あかがね)をもて鏡としては衣冠を正し、人をもて鏡としては得失(長所・短所)を知り、古(いにしへ)をもて鏡としては興廃(繁栄・衰亡)を知り、心をもて鏡としては方法(心理に到達するための考え方)を照らす(見比べる)」と云へり。 世間の人の、失(とが)を忘れて人の失をのみ見て、人を鏡として我が身を照らすことなきこそ愚かなれ。人をそしりては我が身の失を省みる、これ人を鏡とする心なり。人の愚かにつたなきを見ては、我をもまた人のかくのごとく見んことを思へ。この人すなはち我が鏡なり。また人の得を見て、我が及ばぬ失を照らすべし。また古のいみじきことを問ひて、今廃(すた)れることをわきまふる、これ古を鏡となせる心なるべし。 |
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(「沙石集」 愛知県高 入試文より) |
沙石(しゃせき)集は、鎌倉時代に無住(むじゅう)によって編集された仏教説話集です。
最初の段落には、次のようなことが書かれています。
古人は次のように言っている。銅を鏡として衣冠を正し、人を鏡として長所・短所を知り、古代を鏡として繁栄・衰亡を知り、心を鏡として考える方法を見比べる。
A 「かくのごとき」の意味はどれですか。
1 長所も短所もあるように
2 愚かで劣っているように
3 欠点を反省しないように
4 短所を忘れているように
B 「いみじきこと」の意味はどれですか。
1 廃れてなくなったこと
2 未熟でつたないこと
3 鏡に映し出されたこと
4 とてもりっぱなこと
C 「人を鏡として我が身を照らすこと」と似たような四字熟語または、ことわざを書いてください。
答 え
答 え
A 2
B 4
C
反面教師 (自分の反省や戒めとなる他人の良くない見本)
他山の石 (他人の失敗や過ちが自分の戒めとなり役に立つこと)
人こそ人の鏡 (他人は、自分の姿を映し出す鏡)
人のふり見て我がふり直せ (他人の行いを見て、自分の行いを反省し改めよう)
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