中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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オオミズナギドリの帰巣

 日没に巣に戻る海鳥がいます。

 海鳥のオオミズナギドリには、巣に戻るまでにかかる時間を考慮して餌場を出発する習性があることを、東京大学大気海洋研究所などが見つけた。 遠い場所にいれば早めに帰路につき、まるで「門限を守る」行動のよう。動物行動学の専門誌に近く発表する。
 同研究所の佐藤克文准教授らは、岩手県釜石市と山田町の島に繁殖するオオミズナギドリが、日没後に次々と巣に帰ってくる習性に着目。2008〜09年、全地球測位システム(GPS)を使う小型記録計をのべ21羽に装着、動きを探った。
 巣から約100キロ離れた岩手県北部沖にいる個体は、日没3時間前に餌を取るのをやめて帰巣を開始。約400キロ離れた北海道・釧路沖の固体は日没の14時間前に帰巣を始めた。追跡調査した例の7割が、日没から3時間の間に島に戻った。
 人間は門限に遅れそうだと走ったりするが、オオミズナギドリは、どの個体も時速35キロ前後で飛び、自ら速度を変えるということをしなかった。佐藤准教授は「何らかの方法で巣までの距離や戻るまでの時間を的確につかんでいる」としている。
(読売新聞 2011年12月29日朝刊 「海鳥も『門限守る』」


 数字に着目してみましょう。オオミズナギドリの飛ぶ速さ(どの個体も時速35km前後)から、飛行時間を計算します。
 
 岩手県北部沖の個体は、巣から100km離れているので、
 100÷35=2.9 (時間)
 日没の3時間前に飛び立つと、日没に到着します。
 
 北海道・釧路沖の個体は、巣から400km離れているので、
 400÷35=11.4 (時間)
 14時間前に飛び立つので、
 14−11.4=2.6 (時間) 日没よりも早く到着するはずです。
 
 実際には2.6時間遅れるのはなぜでしょう。平均で風速6km/時(=1.7m/秒、軽風)の向かい風があるとすると〔1〕〔2〕、
 400÷(35−6)=13.8 (時間) となり、14時間前に飛び立つと日没に到着します。

 到着時刻が遅れるほかの原因として、途中で休憩をとる、帰巣経路が直線でない、ことも考えられます。

 400kmは、釧路から岩手県北部までの距離です〔3〕。釧路と、オオミズナギドリの繁殖地である岩手県中部の釜石〔4〕との距離は、約500kmです〔3〕。
 500÷35=14.3 (時間) となり、日没に到着します。

 2.6時間のずれの原因について推理しました。

参考文献
1.Wikipedia 風速による区分
2.風速の目安 (2012年4月4日参照)
3.Googleマップ 北海道−東北
4.Wikipedia オオミズナギドリ


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