中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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接続語とテン

 接続語の問題が新聞に載っていました。【   】内にふさわしい接続語は語群のどれですか。

 ブータンの国是(こくぜ)、「国民総幸福」には、地域の活性化も盛り込まれている。【    】政府は地方の電化をどんどん進めたけれど、首都から60キロのこの村の電化は遅れている。ツルを守るために電柱を立てず、3倍お金がかかる地中化方式で電線を通しているからだ。
(読売新聞 2012年5月19日夕刊 「中学受験国語 テーマ 接続語」)

〔語群〕
 だが
 たとえば
 そして
 あるいは
 だから

答 え










答 え
 答えは、「だから」となっています。理由はこうです。
 前後の関係は、「活性化も盛り込まれている」(前の文)の「当然の結果」として、「電化をどんどん進めた」(後の文)と読めるので、順接の「だから」が入る。

 逆接の「だが」は誤りでしょうか。「活性化も盛り込まれている」にもかかわらず、「(電化は)遅れている」とも読めるからです。

活性化も盛り込まれている
だから ―電化をどんどん進めた
だが ― (電化は)遅れている

 テン(読点)の有無で修飾関係を考えてみましょう。【接続語】の直後にテンがないので、【接続語】の修飾範囲は、「政府は地方の電化をどんどん進めたけれど」とみなせます。接続語が「だが」だとすると、「活性化も盛り込まれている。だが電化をどんどん進めた」となり、前後がつながりません。
活性化も盛り込まれている
だが ―電化をどんどん進めた  ×
だが ― (電化は)遅れている  

 接続語の後にテンを打たない例を多くみかけます。仮に「だが」とするとどうでしょう。「(電化は)遅れている」にかかると考えることができます。なぜなら、短いことばが先になる場合、短いことばの後にテンを打つからです。 ← テン(読点)を打つ規則

 だが政府は地方の電化をどんどん進めたけれど、首都から60キロのこの村の電化は遅れている

 【接続語】の後にテンがないので、答えは「だが」ではなく、「だから」が正しいといえましょう。

 次のように本文を書き換えると、文の関係が分かりやすくなります。

 ブータンの国是(こくぜ)、「国民総幸福」には、地域の活性化も盛り込まれている。だから政府は地方の電化をどんどん進めた。だが首都から60キロのこの村の電化は遅れている。ツルを守るために電柱を立てず、3倍お金がかかる地中化方式で電線を通しているからだ。 (国是: 国民が認めた政治方針) 


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