中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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反例による作文

 たくさん読むかじっくり読むかについて、作文してみましょう。

問題
 読書について、次のような考え方があります。
 「数多くの本を読むよりは、むしろ一冊の本をじっくり読むほうがよい。」
 この考え方について、あなたの意見を、後の条件に従って、作文してください。
(条件)
1.  この考え方に対して「賛成できない」「賛成できる」など、あなたの立場を明らかにして書く。
2.  なぜそう考えるかという理由を書く。
3.  あなたが体験したこと(見聞したことでもよい)を交えて書くこと。
4.  段落は、内容に応じて設ける。
5.  文章の長さは、300字以上、400字(20字詰×20行)以内とする。
6.  氏名、文題は書かない。
(愛媛県高)


 高山植物のニリンソウの名前は、花が2輪咲くことに由来し、まれに3輪もあるそうです(ウィキペディア「ニリンソウ」)。はたしてそうでしょうか。北アルプスの笠ヶ岳で、2輪から8輪まであるニリンソウを見つけました(虹の下)。

 さて、「数多くの本を読むよりは、むしろ一冊の本をじっくり読むほうがよい」でしょうか。じっくり読むとは、時間をかけて細かいところも気をつけて読む、ということです。

 一冊をじっくり読む弊害を挙げてみましょう。
 他薦であっても、自分に向いている本か否かは読んでみないとわからない。つまらない本だと途中でわかっても、じっくり読み続けることは時間の無駄である。つまらない映画を最後まで見ることと似ている。
 文が長く、修飾関係が複雑で、代名詞が多い難解な本もある。
 本にもよる。マンガや雑誌本、写真本はじっくり読む対象になりにくい。
 限られた時間で、一冊をじっくり読んでいては、多くの本を読むことができない。一冊にこだわらなくても、複数の本を並行して読むことができる。
 ていねいに読んでもわからないことがある。年齢と経験を経た後の再読によって理解できることもある。
 速読の練習ができない。

 作文例を示します。数学や科学では、主張が誤りであることを示す反例は1つでよいのですが、国語なので複数の反例によって理由を補強しています。

作文例
´↓きキΝЛ┃悪鵜沖貝




















 この考え方に対して賛成できない。なぜな
らば、「一冊の本をじっくり読むほうがよい」
とは必ずしもいえないからである。
 じっくり読む弊害を5つ示す。‖樵Δ任
っても、自分に向いている本か否かは読んで
みないとわからない。つまらない本だと途中
でわかっても、じっくり読み続けることは時
間の無駄である。つまらない映画を最後まで
見ることと似ている。∨椶涼罎砲蓮∧犬長
く、修飾関係が複雑で、代名詞が多く、抽象
的で難解な本もある。K椶砲發茲襦マンガ
や雑誌や写真本はじっくり読む対象になりに
くい。じ造蕕譴浸間で、一冊をじっくり読
んでいては、多くの本を読むことができない。
一冊にこだわらなくても、複数の本を並行し
て読むこともできる。イ討い佑い貌匹鵑任
わからないことがある。年齢と経験を重ねた
後の再読によって理解できることもある。
 したがって、じっくり読む方がよいという
考え方に、私は賛成できない。


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