中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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教え方についての作文

 問題文を読んで作文してみましょう。

問題
 次の文章を読んで、あとの問いに答えてください。
 一見、情報がないように見えても、実は情報に富んでいることがある。例えば、『便りがないのは、いい便り』のように、「ない」というそのこと自体に、実は情報が含まれている。
 人と人とのコミュニケーションにおいて、伝える内容は、簡単で分かりやすい方がいいかというと、あながちそうとも言えないのではないかと私は思っている。もちろん、ひとりよがりの小難しいだけの文章ではコミュニケーションが取れないのは当然であるが、最近の何でも分かりやすく伝える、教えることを良しとする傾向は、人間に本来そなわっている「推測する力」「想像する力」「創造する力」を考慮に入れない方向性で、それがかえって教育や文化などを貧相なものにしているのではないかと案じている。
(佐藤雅彦 「考え方の整頓」 石川県高 入試問題)

 この文章に書かれている「人と人とのコミュニケーション」に関する筆者の意見について、あなたはどのように考えますか。
 筆写の意見に対して、「賛成」「反対」のどちらかの立場に立ち、その理由を示しながら、あなたの意見を200字程度で書いてください。
〔条件〕
1. 自分の体験や見聞などの具体例を含めて書くこと。
2. 「〜だ。〜である。」調で書くこと。


問題の分析
筆者の主張は何か。
 何でも分かりやすく伝える、教えることを良しとする傾向は、人間に本来そなわっている「推測する力」「想像する力」「創造する力」を貧相にする。

主張に賛成か反対か、その理由は?
 賛成 父性原理による。
 反対 母性原理による。

どちらの立場で書くか。
 賛成

賛成の理由
 筆者の考えに賛成である。
 筆写は、〜のように考えている。
 人は、躾、模倣、試行錯誤を経て自立へ向かうという(今西錦司)。
 躾の段階では、失敗しないように分かりやすく教える母性原理が必要だが、自立に向かう試行錯誤の段階では、失敗を恐れず自分の考え・責任で取り組む父性原理が有効である。推測力・想像力・創造力を発揮することによって、リスクを回避したり問題を解決したりする力が養われるからである。

 作文例を示します。

作文例
´↓きキΝЛ┃悪鵜沖貝












 何でも分かりやすく伝える、教えることは、
推測力・想像力・創造力を乏しくする、とい
う筆者の考えに賛成である。
 人は、躾、模倣、試行錯誤を経て自立へ向
かうという。躾の段階では、失敗しないよう
に分かりやすく教える母性原理が必要だが、
試行錯誤の段階では、失敗を恐れず自分の考
え・責任で取り組む父性原理が有効であると
考える。なぜなら、自ら推測力・想像力・創
造力を発揮する体験によって、リスクを回避
したり問題を解決したりする力が養われるか
らである。


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