中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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古文の言葉172

 次の現代文に続く古文を読み、後の問いに答えてください。

 海中に虯(きゅう)という生きものがいた。蛇に似て、角がないという。虯の妻が妊娠して、猿の肝臓を欲しがったので、手に入れにくいが、妻への愛情を示そうと思い、山の中へ行って、海辺の山で猿が多くいる所を探して行き、虯が言うには、「海中に木の実が多い山があります。ああ、おいでになるとよいのに。私の背中に乗せて連れて行きましょう」と言った。「それならば連れて行ってください」と言って、猿は背中に乗った。

 海中遥(はる)かに行けども、山も見えず。「いかに、山はいづくぞ」といへば、「げには海中にいかでか山あるべき。我が妻、猿の生け肝を願へば、そのためぞ」といふ。猿、色(顔色)を失ひて、せむ方なくていふやう(ことには)、「さらば(それならば)、山にて仰(おほ)せられたらば、安き(簡単な)ことなりけるを、我が生け肝は、ありつる山の木の上に置きたりつるを、俄(には)かに(急に)来つるほどに忘れたり」といふ。「さては、肝の料れう:ため)にてこそ具して(連れて)来つれ」と思ひて、「さらば返りて、取りて給(た)(取ってきてください)」といふ。「左右(さう)なし(もちろんです)。安き事」といひけり。さて、返りて山へ行きぬ。猿の木に登りて、「海の中に山無し、身を離れて肝無し」とて、山深く隠れぬ。虯(きゅう)、ぬけぬけとして(がっかりして)帰りぬ。
( 「沙石集」 佐賀県高 入試文より)

 沙石(しゃせき)集は、鎌倉時代に無住(むじゅう) によって編集された仏教説話集です。

 下線の意味は語群のどれですか。
1 いかに
2 げには
3 せむ方なく
4 ありつる
5 さては

語群
ア どうしようもなく
イ それでは
ウ どうしてか
エ さきほどの
オ 実際は

答 え











答 え
1 ウ どうしてか
2 オ 実際は
3 ア どうしようもなく
4 エ さきほどの
5 イ それでは


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