中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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古文の言葉182

 次の古文を読み、後の問いに答えてください。

 一休和尚、奈良の薪(たきぎ)といふ処(ところ)に、折々はおはしましける。その辺の村々は近衛(このゑ)殿(公家出身の殿様)の御領地にてありけるが、左近尉(さこのざう)といふ家老、百姓をひたものせぶり取りける(年貢をせびり取り立てる)に、百姓どもこれを嘆きて、いかがせんとひしめきあへり。その中の老人申しけるは、「いかに百姓のあたりきつしとても、武家とははるかちがふべし。御公家なれば、訴へ申してみん」とて、訴状をたくみける(工夫している)ところへ、折節一休鉢をひらきに出で給ふ(托鉢においでになる)
 百姓ども一休を請じ、「この訴状御書き下されよ」と頼みければ、「やすき事なり、いかなることぞや」とのたまへば、「しかじかのことにて侍る」と申しければ、「長々しき状までもいるべからず。これをもちて近衛殿へ捧げよ」とて歌よみてやらせたまふ。
  世の中は 月にむら雲(群がった雲)(桜)に風 近衛殿には左近なりけり
とよみて、これをつかはされければ、村々の百姓、かの歌を捧げければ、近衛殿御覧じて、「これはいかなる人のしける」と仰せ出だされける。百姓申しけるは、「薪の一休の御作にてさふらふ」と申せば、「その放者(おどけもの)ならでは、かかる事いはん人は今の世に覚えず」と興じ給ひて、おほくの免を下されけるとなり
( 「一休ばなし」 鹿児島県高・ 須磨学園高 入試文より)


 一休が詠んだ歌は、類比の構造になっています。
群雲
類比
近衛殿 左近尉
(風雅) (妨げ) (公家) (武家)

A 下線の意味は語群のどれですか。
1 折々
2 ひたもの
3 やすき
4 覚えず

語群
ア たやすい
イ ときどき
ウ 思いあたらない
エ ひたすら

B 「興じ給ひて、おほくの免を下されける」の説明として最も適切なものを一つ選んでください。
 一休和尚の歌は、百姓の苦しみが切々と表現されていたため、近衛殿は感動なさって、年貢の取り立てを免除した。
 左近尉の企みを事前に知らせてくれた一休和尚と百姓たちに感謝して、近衛殿は年貢の取り立てを免除した。
 贈られた歌はふざけたものだったが、作者が有名な一休だと知り、驚きあきれて仕方なく年貢の取り立てを免除した。
 訴状代わりの歌は機知に富んだものであったので、近衛殿は感心なさって、年貢の取り立てを免除した。
 年貢を軽減してほしい想いが込められた和歌の巧みさに近衛殿がお気づきになり、年貢の取り立てを免除した。

答 え











答 え

1 イ ときどき
2 エ ひたすら
3 ア たやすい
4 ウ 思いあたらない

B 5


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