中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
<< August 2018 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< 入試の四字熟語7 | 最新へ | 熟語を使った文章300 >>

ポスターの改善を作文

小論文 目次 >

 問題文を読んで作文してみましょう。

問題
 次の資料は図書館に掲不したポスターです。この図書館では、 もともとポスター1を掲示していましたが、ポスター2に張り替えたところ、マナーの改善が見られるよう になりました。このことについて、次の条件にしたがい、あなたの考えを書いてください。

 ポスターの改善を作文

条件
 二段落構成とし、十行以内で書く。
 前段では、ポスたー2がどのように工夫されているかについてポスター1との違いをふまえて書く。
 後段では、ポスター2で、なぜマナーが改善されたの か、あなたの考えを書く。 
 氏名や題名は書かない。
 原稿用紙(20字詰×10行)の適切な使い方にし たがって書く。
(千葉県高)


 広告、倫理、目的手段の3つの観点で書く内容を検討してみましょう。

1 広告の観点
 ポスターの目的: 図書館を使う人のマナー向上
 ポスターで大切なことは、火と目を引き、よく見え、すぐ分かり、その気にさせること。
 ポスター1は「してはいけないこと」の羅列で、その気にさせない。
 1と比べ、2は直接的ではないが、考えると分かる内容になっている。
ポスターの要件
人目を引く
よく見える
すぐ分かる
その気にさせる ×

2.倫理の観点
 次の表は、行動の手本を示しています(詳細は、倫理のことば をご覧ください)
 ポスター1の項目すべてが、「(できるだけ)他人に迷惑をかけるな」という内容になっている。

自分に対する義務 他人に対する義務 未来の世代に
対する義務



自分に危害を加えるな
規則を守れ
他人に危害を加えるな
偽りの約束・契約をするな
社会的不平等を是正せよ
生命・自由・財産を侵すな
幸福の総和を最大にせよ
種・環境・資源を
未来に継承せよ



愚行をするな
自己の向上に努めよ
あいさつをせよ
他人に迷惑をかけるな
感謝されるように行動せよ
 困っている人を助けよ
 他人の幸福に配慮せよ
 社会に貢献せよ
 弱い命令: できるだけ〜するな  できるだけ〜せよ

3.目的と手段の観点
 目的を実現するためには手段が必要で、手段を実行するのは目的があるからです。
 目的は手段の上位にある。なぜなら、手段は1つとは限らないから。
 ポスター1は手段、ポスター2は目的の関係になっている。
例:
感性を味わい、知恵を栄養に。そのためには、食べたり飲んだりしない。
食べたり飲んだりしない。それは、感性を味わい、知恵を栄養にするため。

ポスター2 (目的) ポスター1 (手段)
感性を味わい、知恵を栄養に
本は友だち、優しい心で
読書に夢中、学習に集中
感動をリレーしよう
そのためには
     

     

それは何のため
食べたり飲んだりしない
本を乱暴に扱わない
館内で騒がない
返却期限を超えない

では、問いに答えて作文してみましょう。

ポスたー2がどのように工夫されているか?
 2は、1の上位の目的表現となっている。
例: 館内で騒がない(手段)。それは、読書に夢中、学習に集中するため(目的)。

ポスター1との違いは何か?
 1は、禁止事項の羅列になっている。
 指示・命令は反感を招きやすく、実行されにくい。

ポスター2で、なぜマナーが改善されたか?
 2は、その気にさせる内容になっている。
例: 「本は友だち、優しい心で」は、「本を乱暴に扱わない」「本を大切にしよう」よりも、考えさせ感情に訴えている。
 人は強要されると反発し、自ら考え納得すると行動しやすいので。

 作文例を示します。

作文例
´↓きキΝЛ┃悪鵜沖貝










 ポスター2は、ポスター1の目的表現とな
っている。例えば「館内で騒がない」のは、
「読書に夢中、学習に集中するため」という
関係になっている。1は、「他人に迷惑をか
けるな」という禁止事項が羅列されている。
指示・命令は反感を呼び、実行されにくい。
 2は、その気にさせる内容に改善されてい
る。「本は友だち、優しい心で」のように、
考えさせ感情に訴えることで、見た人が納得
しやすく行動が促されやすい、と考える。


- | 中学からの作文・論文 ホーム | - | - | permalink
中学からの作文・論文 プロセス
関連学習  コメント  メルマガ