中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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俳句を選んで作文

小論文 目次 >

 問題文を読んで作文してみましょう。

問題
 次のア〜ウの俳句には、いずれも春の季語が用いられています。
 見開きのノートにまづは春と書く   土肥あき子
 たんぽぽに小さき虻(あぶ)ゐる頑張ろう   南 十二国
 若鮎の二手になりて上りけり   正岡子規
 この3つの俳句のうち、あなたが抱いている「春」のイメージに最も近いのはどれですか。ア〜ウから1つ選び、その記号を選んだ理由を、その俳句からあなたが読み取ったことや想像したことを取り上げながら、160字〜200字で書いてください。
(宮城県高)


各俳句から、春をどのようにイメージするか?
中学を卒業し、高校に入学するころを想定する。
 新しいノートを開く。左のページの最初に「春」と書く。余白が右のページへと続く。冬の暗さから、明るい春が始まるうれしさと、これからの展開に期待がふくらむ。
 これからの新しい学校生活が楽しみだ。さあ、がんばろうという気になる。
 黄色いたんぽぽの花に止まる小さな虻を見ている。蜜を集めると、羽を振るわせ飛び立っていく。小さなものが、大きくはばたく様子を想像し、勇気づけられる。
 ちっぽけな自分もこれから始まる学校生活を頑張ろうという気持ちにさせられる。
 清流を、若い鮎の群れが二手に分かれて遡上していく。清流のすがすがしさ、遡上する若鮎たちの躍動を感じる。
 目指す進路はグループによって異なるが、新しい学校生活が始まる。これから、いろいろな出来事を乗り越え、将来に向かって元気に進む。

俳句はわかりやすいか?
 ノートに書く字が「春」である理由や動機が不明。四季でノートを分類するためか。例えば、歳時記のように分類した俳句、風物誌(季節を感じさせるもの)を書く。
 1〜2cmくらいの蝿に似た灰色の虻を想像するので、たんぽぽの花の大きさと比べ小さいとはいえない(小さいアブもいるかもしれないが)。また、血を吸われると腫れあがり、嫌な虫の印象がある。
 鮎の群れが二手に分かれる直接の理由は不明。可能性として、川に中州、大岩、橋げたがあり分流し合流する。または、本流に支流が注ぐ。いずれにせよ、川がY字形になっていることは確かである。

どの俳句が春のイメージに最も近いか?
 ウ 若鮎の句
わかりやすさ 春らしさ 期待 躍動
×(春と書く理由) △(春の字)
△(花と虻の大きさ) 〇(たんぽぽ)
○(Y字の流れ) ○(若鮎遡上)

構成例
若鮎の句が春のイメージに最も近い。
理由:
・鮎の句は、清流を遡上する若鮎たちの躍動や未来を感じる。
・ノートの句は、見開きのページに春と書く理由が不明である。
・虻の句は、蝿に似た虻は大きく、たんぽぽの花と比べて小さいとは想像できない。また、血を吸うので、不快な印象がある。
読み取ったこと・想像したこと:
 鮎の句を進学に重ね合わせる。進路は異なるが、それぞれの学校生活が始まる。いろいろな出来事を乗り越え、将来に向けて元気に進んでいく。

 作文例を示します。

作文例
´↓きキΝЛ┃悪鵜沖貝










 私は、若鮎の句が春のイメージに最も近い
と考える。なぜなら、清流を遡上する若鮎た
ちの躍動や未来を感じるからである。
。一方、春の字の句は、春と書く理由が不明
である。虻の句は、見慣れた虻は大きく、た
んぽぽの花と比べて小さいとは考えにくい。
 鮎の句を進学に重ね合わせる。進路は異な
るが、それぞれの学校生活が始まる。さまざ
まな出来事を乗り越え、将来に向かって元気
に進む姿を想像する。

JUGEMテーマ:学問・学校

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