中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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古文の言葉266

古文 目次 >

 次の文章を読んで、後の問いに答えてください。

 恵心僧都(えしんそうず)は、修学の外他事なく、道心者(仏教を深く信仰する者)にて、狂言綺語(詩歌など)の従事いたづらごと:無駄なこと)を憎まれけり。 弟子の児ちご:学問や礼儀作法を学ぶため、寺に預けられた少年)の中に、朝夕(いつも)心を澄まして、和歌のみ詠ずるありけり。 「児どもは、学問などするこそ、さるべきことなれ。この児、歌をのみ好みすく、所詮なきものなり。 あれ体の者あれば、余(他)の児ども見学び、不用なるに、明日里へ遣(や)るべし」と、 同宿(の僧)によくよく申し合わせられけるをも知らずして、月冴えてもの静かなるに、 夜うちふけて縁に立ち出でて、手水てうづ:手や顔を洗う水)使ふとて、詠じて云(い)はく、
  手にむすぶ水に宿れる月かげのあるかなきかの世にもすむかな
 僧都これを聞きて、折節(今の世のありさま)いとひ、歌の体、心肝に染みてあはれなりければ、歌は道心(信仰)のしるべ(手引き)にもなりぬべきものなりとて、この児をも留(とど)めて、その後歌を詠み給ひけり。
  (「沙石集」 広島県高 入試文より)

 沙石(しゃせき)集は、鎌倉時代に無住(むじゅう)によって編集された仏教説話集です。
(要旨)
 恵心僧都は勉学以外に関心がなく、詩歌の類を無駄なことだと憎んでいた。弟子の中に、いつも歌を詠んでばかりいる少年がいた。どうしようもないと思った僧都は、少年を里へ帰すことにした。
 そうとは知らず少年は、月が冴える夜に歌を詠む。
  手にむすぶ(すくった) 水に宿れる月かげの あるかなきかの 世にもすむかな
 これを聞いた僧都は心を打たれた。歌は信仰の手引きになるにちがいない。少年を留めて、自分も歌を詠むようになった。

問題
A  銑い琉嫐は語群のどれですか。
さるべき
所詮なき
あれ体の
あはれなり

語群
あの程度の
 心打たれる
しかたがない
当然の

B 次の【 ア 】 【 イ 】 【 ウ 】に当てはまる現代語の言葉を、それぞれ15字以内で書いてください。
 この和歌には、月の様子と児自身のことが詠み込まれていると考えられる。そのように考えたのは次の2点の解釈からである。
  峽遒げのあるかなきかの世」という表現の解釈
 月の姿がはかないということについて、この月は【 ア 】ので、少しでも揺れるとその形がすぐ に変わってしまうということを表しているといえる。そして、その月の姿のように、自分の周りの世の中も 無常ではかないものだといっことが重ねられていると いえる。
◆ 屬垢燹廚箸いΩ譴硫鮗
 この語には、同音の二つの語の意味が重ねられてい ると考えた。その二つの語は、「澄む」と「【 イ 】」 である。それぞれの語を解釈に当てはめると、前者は、月がはかない世の中でも澄んでいるということを表し、後者は、自分が【 ウ 】ということを表すと考 えられる。

答 え











答 え
A
 エ  当然の
 ウ  しかたがない
 ア  あの程度の
 イ  心を打たれる


ア 手ですくった水に映っている
イ 住む
ウ はかない世の中に住んでいる

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