中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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古文の言葉274

古文 目次 >

 次の古文を読んで、後の問いに答えてください。

 (ある男が)いづかた(どこか)に火ありと聞きても、ありあふ調度(身の回りの道具)なんど縄にゆひつけて、井のうちへ入れつ。水に入れがたきものは袋やうのものへうち入れて、かたはらさらずおきぬ。「火のかく遠きをいかでさはしたまふ」といへば、「焼けゆかば遠きも近くなりぬべし」といふ。「風よければこなたへはきたらじ」といへぱ、「風かはりなばさはあらじ」といふ。人みな笑ひぬ。
 ある日いと遠方のなりしが、風とみに吹きいでて、またたくうちに焼けひろごり、かの男のあたりも焼けうせぬ。火しづまりて、近きあたりのものら、「もの食はんとして もうつはものなし」となげけぱ、かの男したりがほにて、 「かしてまゐらせん」とて、かの縄を引きたぐれば、はさみよ、くしよなどいふもの引きあげつ。また袋のうちより、うつはものなど出だしつつ、「つねづね人に笑はれずば、いかでかかるときほまれしつべき(誇らしく思える)のだろう」といひしを、「げにも」といひし人もありしとぞ。
(「花月草子」 鹿児島県高 入試文より)

 花月草紙(かげつぞうし)は、江戸時代に松平定信によって書かれた随筆集です。
(内容)
 ある男は、どこかで火事だと聞いただけでも、調度品を縄につけて井戸の中へ入れた。水に入れ難いものは、袋に入れて置いた。「火が遠いのにそこまでしなくても」と言われると、男は「風が変わることもある」と言った。皆は笑った。
 ある日、遠方の火事がまたたくまに広がり、その男のあたりも焼失した。鎮火し、近くの者が「食器がない」と嘆いたので、男は得意げに「貸してあげましょう」と言って、縄をたぐって鋏や櫛を引き上げた。また、袋から器を取り出しながら、「日頃から人に笑われていなければ、このように誇らしく思えるだろうか」と言ったので、うなずく人もいたという。

1. 銑い琉嫐は語群のどれですか。
かたはら
いかで
さはあらじ
げにも

語群
そうなるまい
そば
もっともだ
どうして

2.この話に当てはまる最も適切なことわざはどれですか。
能ある鷹は爪を隠す
情けは人のためならず
備えあれば憂いなし
災いを転じて福となす

答 え











答 え
1.
 そば
 どうして
 そうなるまい
 もっともだ

2. ウ
能ある鷹は爪を隠す
(実力や才能のある人は、ふだんはそれを外に表さない)
情けは人のためならず
(人に親切にすると、良い報いが自分に戻ってくる)
備えあれば憂いなし
(普段から準備しておくと、いざというときに心配がない)
災いを転じて福となす
(災難を活用して幸せになるようにする)

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