中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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自分の考えを例で証明する

 前回の「論文は自分の考えを証明する文章」では、クワガタの足が6本であることを、「昆虫なので」と「実際に調べたらそうだった」によって証明しました。

 これから、例をあげて証明する例証について説明します。クワガタの例の構成はつぎのようになっていました。
構成1
問い:クワガタの足は何本ですか?
答え:6本です。
理由:
 クワガタは昆虫で、昆虫は足が6本です。― (1)
 実際にミヤマクワガタ・ノコギリクワガタ・コクワガタの足は6本ありました。― (2)

 6本という理由は(2)のほうが(1)よりもわかりやすいといえます。なぜかというと、(1)が昆虫の性質から理由づけしているのにたいし、(2)は3種類のクワガタをあげていて直感的だからです。

 理由を並べるときは、重要な順やわかりやすい順などを考えましょう。ここでは、わかりやすい順に理由を(2)→(1)と並べかえることにします。
構成2
問い:クワガタの足は何本ですか?
答え:6本です。
理由:
 実際にミヤマクワガタ・ノコギリクワガタ・コクワガタの足は6本ありました。― (2)
 クワガタは昆虫で、昆虫は足が6本です。― (1)

 構成2を文章にするとどうなるかは、前回の「論文は自分の考えを証明する文章」を確かめてください。

 わかりやすい例を示すには、できるだけみんなが知っている身近なものを取りあげましょう。たとえば、「果物の特徴は?」に「多くの果物は丸い形をしています」と答え、その答えを例証してみましょう。

 つぎの例1と例2ではどちらがわかりやすいですか。
例1
問い:果物の特徴は?
答え:多くの果物は丸い形をしています。
理由:たとえば、カボス・プラム・コケモモは丸い形です。

例2
問い:果物の特徴は?
答え:多くの果物は丸い形をしています。
理由:たとえば、リンゴ・ミカン・モモは丸い形です。

 例2のほうがわかりやすいですね。なお、カボスは大分原産のかんきつ類で、プラムはスモモのこと、コケモモは高い山になる小指の先くらいの実でリンゴに似た味がします。

 並べている順序は、例1は大きい順(カボス・プラムは同じくらいの大きさ)、例2はなじみのある順としましたが大差ありません。

 ところで、答えに「多くの」がついています。なぜでしょうか。それは例外もあるからです。たとえばスターフルーツ(ゴレンシ)という果物を小笠原ではじめて知りました。断面がスター(☆)形で、リンゴのような味がします。

 それでは、例証についてまとめます。
  ・わかりやすい例をあげる。
  ・順序をきめて例を並べる。
  ・例外があるかもしれない。

 例証は具体的でわかりやすいが、おおざっぱな証明だ、ということを覚えておきましょう。

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