中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
<< April 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
<< ジレンマ | 最新へ | すべての例で考えを証明する >>

倫理のことば

 倫理のことば(行動規範)をもとに、行動が適切かどうかを判断することができます。
 ・規範の検証
 ・複数の規範による行動の判断
 ・行動の総合判断
 ・適用事例

自分に対する義務 他人に対する義務 未来の世代に
対する義務



自分に危害を加えるな
規則を守れ
他人に危害を加えるな
偽りの約束・契約をするな
社会的不平等を是正せよ
生命・自由・財産を侵すな
幸福の総和を最大にせよ
種・環境・資源を
未来に継承せよ



愚行をするな
自己の向上に努めよ
あいさつをせよ
他人に迷惑をかけるな

感謝されるように行動せよ
 困っている人を助けよ
 他人の幸福に配慮せよ
 社会に貢献せよ
弱い命令: できるだけ〜するな  できるだけ〜せよ (注)
(2009年2月26日 改定3)
(注)「するな」「せよ」という命令は、次の表現でもかまいません。理由は、「 してみようで説得 」をご覧ください。
  してください(依頼)
  してほしい(要求)
  してはどうですか(勧告)
  したほうがよい(推奨)
  しましょう(勧誘)
  しませんか(提案)
  していただけませんか(確認)


1.規範の検証
例: 交通規則を守れ
 交通規則を守る社会は、事故が少ないだろう。守らない社会は、事故が多いだろう。したがって、交通規則を守ることは、社会にとって適切といえる。
     ┌ 守る社会─── 事故が少ない─ よい(適切)
交通規則─┤
     └ 守らない社会─ 事故が多い── わるい
                       (不適切)

2.複数の規範による行動の判断
例1:義賊(貧しい人に与えるため、金持ちから金を盗む)
 規則を守れ        ××─┐ 
 社会的不平等を是正せよ  ○○ │
 生命・自由・財産を侵すな ×× │×(不適切)
 他人に迷惑をかけるな   ×  │
 困っている人を助けよ   ○ ─┘

例2:滅私奉公(地球を救うため、巨大隕石に突入する)
 自分に危害を加えるな      ××─┐
 種・環境・資源を未来に継承せよ ○○ │
 幸福の総和を最大にせよ     ○○ │○(適切)
 他人の幸福に配慮せよ      ○  │
 社会に貢献せよ         ○ ─┘

例3:喫煙(混んでいる食堂でタバコを吸う)
 生命・自由・財産を侵すな ××─┐
 他人に迷惑をかけるな   ×  │×(不適切)
 他人の幸福に配慮せよ   × ─┘


3.行動の総合判断
例:年金の不正免除
   ┌正しく集める──信頼される制度──よい(適切)
年金─┤
   └不正に免除する─信頼されない制度─わるい
                      (不適切)
年金を不正に免除する
 規則を守れ        ××─┐
 偽りの約束・契約をするな ×× │
 生命・自由・財産を侵すな ×× │×(不適切)
 愚行をするな       ×  │
 他人に迷惑をかけるな   × ─┘


4.適用事例
 映画「アルマゲドン」: あわせて考えよう
 映画「タイタニック」 : 重みをつけて考える


参考文献
〔1〕草野耕一:日本人が知らない説得の技法,講談社.
〔2〕加藤尚武:現代倫理学入門,講談社学術文庫.
〔3〕加藤尚武:環境倫理学のすすめ,丸善ライブラリー.
〔4〕竹内靖雄:経済倫理学のすすめ,中公新書.
〔5〕星野一正:医療の倫理,岩波新書.
〔6〕J.O.アームソン著,雨宮 健訳:アリストテレス倫理学入門,岩波書店.
〔7〕前田英樹:倫理という力,講談社現代新書.
〔8〕星野 勉・三嶋輝夫・関根清三編:倫理思想辞典,山川出版社.



- | 中学からの作文・論文 ホーム | comments(0) | - | permalink

この記事に対するコメント

コメントする









中学からの作文・論文 プロセス
関連学習  コメント  メルマガ