中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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いくつかの例から答えを想像する

 帰納法について説明します。帰納の「帰」は分かれているものを合わせ、「納」は納(おさ)めいれるという意味から、帰納法はいくつかの例から答えを想像する推理です。なお例証も帰納法です。

 たとえば、「ヤエザクラはバラの仲間かもしれない。なぜならば、形が似ている、香りが似ている、色が似ている」は結論を3つの例から引き出しています。「かもしれない」となっているのは、すべての例から結論にいたっていないからです。

問い:ヤエザクラとバラの関係は?
答え:ヤエザクラはバラの仲間かもしれない。
理由:
 形が似ている
 香りが似ている
 色が似ている

 帰納法は直感的に理解できます。しかし厳密でないため、反対の例を指摘される可能性があります。「ヤエザクラにはバラのようなトゲがないよ」というように。でもこの場合は、「植物図鑑で調べたところ、バラの仲間になっていました」と反論可能です。

 「カラスは黒いトリです」はどうでしょうか? 「ミヤマカラスは黒い、ハシボソガラスは黒い、ハシブトガラスは黒い、ワタリガラスは黒い、だから、カラスは黒いトリだ」は間違っています。パンダやシャチのような白黒まだらのコクマルガラスがいるからです。

 帰納法の考える形式は次のとおりです。いくつかのAがBなら、AはBかもしれない。「かもしれない」は、「の可能性がある」「だろう」と置き換えることができます。
 (いくつかのA→B) → (A→B)?

(余談)
 ネパールのカトマンズでコクマルガラスをはじめて見ました。ホテルの2階にあるベランダにトリが2羽飛んできて、手すりにとまりました。よく見ると羽が黒く、腹部は灰色のコクマルガラスでした。

参考文献:
佐伯彰光解説・谷口高司絵: 野外観察ハンドブック―1 山野の鳥,日本野鳥の会.

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