中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
<< November 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
<< 論理的に書くとは | 最新へ | 調査研究型で書く >>

構造をとらえて作文する

 要素間の時間によらない関係を構造といいます。たとえば100円玉の表をA、裏をBとすると、表と裏は次のような構造になっています。「−」は反対を表すものとします。

  A=−B で B=−A  (表は裏の反対で、裏は表の反対です)

 反対のことばである反意語も同じ構造になっています。たとえば、Aを「よい」、Bを「わるい」と置きかえても同じです。「よい」は「わるい」の反対で、「わるい」は「よい」の反対になります。

 表裏と反意語のように2つの反対要素からなる関係を2項対立の構造とよびます。3項対立の例にはジャンケンがあります。

 2項対立は、物語・小説・映画などで使われています。たとえばイソップの「ウサギとカメ」の構造を調べてみましょう(出典:河野与一編訳『イソップのお話』、岩波少年文庫)。

 カメの足が遅いのを、ウサギがばかにして笑いました。
「あなたは足が速くても、わたしのほうが勝ちますよ」と、カメがいいました。
するとウサギは、「そんなこといったって口先だけだ、競争しよう。そうすればわかる」といいました。
 カメはちっとも休まずに歩き続けました。ウサギは足が速いと思って油断しているものですから、寝てしまいました。それから決勝点まで来てみると、カメのほうが勝っていました。


 ウサギとカメは反対の関係(対立構造)になっています。足の速いウサギは油断して休んでしまい、勝つと言っていたのに負けてしまいました。一方、足の遅いカメはたゆまぬ努力によって、言ったとおりに勝ちました。

ウサギ カメ
速い 遅い
油断の休息 不断の努力
敗者 勝者
有言不行 有言実行

 「ウサギとカメ」のような反対の関係は、本を読んだり、意見作文を書くときのヒントになります。たとえば、次のような作文を書くことができます。

作文例:
 イソップの「ウサギとカメ」を読んだ。私は自分の力を知ったうえで、言ったとおりに実行するカメのような人になりたい。足の速いウサギは油断して休んでしまい、勝つと言っていたのに負けてしまった。でも、足の遅いカメはたゆまぬ努力によって、言ったとおりに勝つことができたからだ。

- | 中学からの作文・論文 ホーム | comments(0) | - | permalink

この記事に対するコメント

コメントする









中学からの作文・論文 プロセス
関連学習  コメント  メルマガ