構造をとらえて作文する
要素間の時間によらない関係を構造といいます。たとえば100円玉の表をA、裏をBとすると、表と裏は次のような構造になっています。「−」は反対を表すものとします。
A=−B で B=−A (表は裏の反対で、裏は表の反対です)
反対のことばである反意語も同じ構造になっています。たとえば、Aを「よい」、Bを「わるい」と置きかえても同じです。「よい」は「わるい」の反対で、「わるい」は「よい」の反対になります。
表裏と反意語のように2つの反対要素からなる関係を2項対立の構造とよびます。3項対立の例にはジャンケンがあります。
2項対立は、物語・小説・映画などで使われています。たとえばイソップの「ウサギとカメ」の構造を調べてみましょう(出典:河野与一編訳『イソップのお話』、岩波少年文庫)。
カメの足が遅いのを、ウサギがばかにして笑いました。
「あなたは足が速くても、わたしのほうが勝ちますよ」と、カメがいいました。
するとウサギは、「そんなこといったって口先だけだ、競争しよう。そうすればわかる」といいました。
カメはちっとも休まずに歩き続けました。ウサギは足が速いと思って油断しているものですから、寝てしまいました。それから決勝点まで来てみると、カメのほうが勝っていました。
ウサギとカメは反対の関係(対立構造)になっています。足の速いウサギは油断して休んでしまい、勝つと言っていたのに負けてしまいました。一方、足の遅いカメはたゆまぬ努力によって、言ったとおりに勝ちました。
「ウサギとカメ」のような反対の関係は、本を読んだり、意見作文を書くときのヒントになります。たとえば、次のような作文を書くことができます。
作文例:
イソップの「ウサギとカメ」を読んだ。私は自分の力を知ったうえで、言ったとおりに実行するカメのような人になりたい。足の速いウサギは油断して休んでしまい、勝つと言っていたのに負けてしまった。でも、足の遅いカメはたゆまぬ努力によって、言ったとおりに勝つことができたからだ。
A=−B で B=−A (表は裏の反対で、裏は表の反対です)
反対のことばである反意語も同じ構造になっています。たとえば、Aを「よい」、Bを「わるい」と置きかえても同じです。「よい」は「わるい」の反対で、「わるい」は「よい」の反対になります。
表裏と反意語のように2つの反対要素からなる関係を2項対立の構造とよびます。3項対立の例にはジャンケンがあります。
2項対立は、物語・小説・映画などで使われています。たとえばイソップの「ウサギとカメ」の構造を調べてみましょう(出典:河野与一編訳『イソップのお話』、岩波少年文庫)。
カメの足が遅いのを、ウサギがばかにして笑いました。
「あなたは足が速くても、わたしのほうが勝ちますよ」と、カメがいいました。
するとウサギは、「そんなこといったって口先だけだ、競争しよう。そうすればわかる」といいました。
カメはちっとも休まずに歩き続けました。ウサギは足が速いと思って油断しているものですから、寝てしまいました。それから決勝点まで来てみると、カメのほうが勝っていました。
ウサギとカメは反対の関係(対立構造)になっています。足の速いウサギは油断して休んでしまい、勝つと言っていたのに負けてしまいました。一方、足の遅いカメはたゆまぬ努力によって、言ったとおりに勝ちました。
ウサギ | カメ |
速い | 遅い |
油断の休息 | 不断の努力 |
敗者 | 勝者 |
有言不行 | 有言実行 |
「ウサギとカメ」のような反対の関係は、本を読んだり、意見作文を書くときのヒントになります。たとえば、次のような作文を書くことができます。
作文例:
イソップの「ウサギとカメ」を読んだ。私は自分の力を知ったうえで、言ったとおりに実行するカメのような人になりたい。足の速いウサギは油断して休んでしまい、勝つと言っていたのに負けてしまった。でも、足の遅いカメはたゆまぬ努力によって、言ったとおりに勝つことができたからだ。
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