中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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トリレンマ

 選択肢が2つのジレンマ(両刀論法)に対し、選択肢が3つの場合をトリレンマ(三刀論法)といいます。ジ(di)は2を、トリ(tri)は3を、レンマ(lemma)は前提を意味します。複数に(刀で)切り分けられた前提がレンマです。

 沢登りに行って三刀論法で助かった体験を紹介します。和田アキコのラジオ番組「アッコにおまかせ」を聴きながら、水のない15mほどの滝をロープなしで登っていました。ラジオを鳴らしていたのは、クマよけのためです。ラジオで父親が相談しています。まもなく結婚する娘の部屋に入った父親が本棚にあった娘と彼氏の過激な写真を見てしまった、という内容です。

 垂直に近い壁を軽快に登っていました。ふと気がつくと滝の上に出る最後の所で進退がきわまりました。もうラジオどころではありません。上に行こうとしても手がかりがないのです。地層が斜めに重なった逆相の涸れ滝は、手前のほうが低くなっているからです。滝上の逆相に、両手で抱えるくらいの大岩が斜めにのっていました。念のためその岩を手前に引くと、ゆっくり動き出し、轟音とともに滝底に落ちました。

 このまま滝を登ると手がかりがないので滑落する。
 ここから降りようとしても足もとが見えないので滑落する。
 じっとしていても手足がしびれ滑落する。
 いずれにしても滑落する。

 そのとき三刃論法を思い出しました。これまで選択肢を「上か下か」で考えていたのです(とどまることはありえません)。そうだ、横はどうだろう。ナタの背で目の前にある岩をたたいてみると、1cm幅で岩が欠けました。左指2本がかかります。その状態で体を右横に移動し、滝の上に出ることができました。選択肢を横に広げたことで活路を見出すことができたのです。

 ジレンマは選択肢を2つに限定しています。否定的な結論になりそうなときは、選択肢を増やすことを考えましょう。また、未来は「である」ではなく、「かもしれない」なのです。「滑落する」ではなく、「滑落するかもしれない」が正しい考え方です。

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