中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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自由型で書く

 調査研究型・問題解決型以外の論文を自由型とよぶことにします。3つの型の基本構成は「結論。なぜならば理由」です。理由の構成は異なり、調査研究型は「方法、結果、解釈」、問題解決型は「解決する課題、解決方法、解決方法の評価」です。では自由型の理由はどのようになるのでしょうか。

 自由型の理由は、理由が自明になるまで理由を述べます。自明とは、それ以上理由を述べなくても明らかな状態のことです。

 これから自由型の例を紹介します。冬の朝にサイクリングをしていて、送電線にとまるトリの群れに気がつきました。手袋をしていてもハンドルを握る手がかじかみ、畑に霜が降り、湿原に氷が張る日には、トリの群れが送電線にとまっています。この現象を問い・答え・理由にまとめてみます。

問い:凍てつく朝に、トリの群れが送電線にとまるのはなぜだろうか。
答え:外気温より10℃高い送電線で、トリたちは温まっていると考える。
理由:
…の外気温は0℃近い。
  畑に霜が降り、湿原には氷が張っていた。
▲肇蠅侶欧譴高圧の送電線にとまっていた。
  ハト (11月4日、61羽)
  ツグミ(12月3日、76羽)
  スズメ(12月3日、23羽)
  カワウ(12月16日、17羽)
トリは高い体温を維持しなければならない。
  トリは恒温動物で、体温は40℃〜43℃だ。
  飛ぶために体温はヒトより高い。
  外気温が0℃近い日には体温維持が必要であろう。
す皸気料電線にとまると熱がトリに伝わる。
  電線に電流が流れると、ジュールの法則により(電圧×電流×時間)の熱を発する。
  送電線には6万〜15万ボルトの電流が流れ、送電線は外気温より約10℃高い。
   送電線管理会社から回答をいただいた。

 構成を文章にしてみましょう。表題(題名)は問いまたは答えを圧縮して作ります。謎解きのようにしたいので、結論は最初に書かないことにします。

 送電線で暖をとるトリたち
 凍てつく日に、トリの群れが送電線にとまるのはなぜだろうか。畑に霜が降り、湿原に氷が張る朝、トリの群れが送電線にとまっているのをサイクリング中にたびたび見かけた。
 とまっていたトリは、ハト(2005年11月4日、61羽)、ツグミ(12月3日、76羽)、スズメ(12月3日、23羽)、カワウ(12月16日、17羽)だ。
 トリは高い体温を維持しなければならない。トリは恒温動物で、体温は40℃〜43℃だ。飛ぶためにヒトよりも体温が4℃ほど高い。気温が0℃近い朝は、特に体温維持が必要であろう。
 高圧の送電線にとまると熱がトリに伝わる。電線に電流が流れると、ジュールの法則により(電圧×電流×時間)の熱を発するからだ。送電線管理会社に確認すると、「送電線には6万〜15万ボルトの電流が流れ、外気温より約10℃高い」ことがわかった。
 0℃近いハンドルをにぎるヒトよりも、10℃高い送電線をつかむトリたちのほうが賢明かもしれない。

  写真:送電線にとまるツグミとスズメ

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