中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
<< October 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< かっこの使い方 その2 | 最新へ | 自由研究に― タテハチョウ >>

グラフを読む

 2005年の出生率は1.25まで落ち込みました。しかし、日本の将来人口推計によると、出生率は高い値で下げ止まり、回復することが予想されていました。

  

 読売新聞(2006年8月8日)のスキャナー「人口推計 年内公表へ 変わるか”大甘予測” 民間は的中も」によると、出生率予測の正確さは社会経済要因の取り入れと関係していることがわかります。

政府推計 民間推計
出生率の予測 常に高い値で外れ、下げ止まりのあと回復する。 的中または近い値。
推計方法  社会経済要因の仮定は使うべきでない。
 国連・欧米と同様に、女性の高学歴化や経済成長率など将来の社会変動を組み込まない。
 「厳しい出生率の見通しを出しにくい」という「恣意が入ることなどはあり得ない」。
 女性の高学歴化が社会進出を促し、出生率が低下するという関係に注目し、推計に取り入れている。
 最近では、若い男女に必ずしも結婚して子供を持つ必要はない」という意識が強まり、フリーターなど経済的な基盤が弱い若者も増えている。こうした変化が少子化を加速させている。

 「出生率予測の推移」という新聞のグラフをよく見てみましょう。よこ軸の時間変化にともない、たて軸の出生率が直線的に低下しています。そのほかに次のことがわかります。

1.推計は5年に1回おこなわれている。
 推計年の1976、81、86、92(ここは1年ずれている)、97、2002 からわかる。
 もし毎年推計できれば、翌年・翌々年など近傍の予測値は大きく外れない。サンプリングなどによって、補正しながら予測できると精度が高まる。

2.予測のグラフは飽和状態があるロジスティック曲線(成長曲線)に似ている。右肩上がりのロジスティック曲線が前提だとすると、出生率が低下している現状の予測は難しいかもしれない。

3.予測が飽和状態(横ばい)になっている値は、5年前の予測値の開始点に近い。5年前の予測と関係があるのだろうか。

4.実績値と、予測値の飽和状態前までのグラフが左右対称の∨字形をしている。「減った分は自然回復する」とも解釈できる。

 社会保障、交通需要、温室効果抑制、入学者数などの予測に使われるので、人口推計の精度を高めてほしいものです。


- | 中学からの作文・論文 ホーム | comments(0) | - | permalink

この記事に対するコメント

コメントする









中学からの作文・論文 プロセス
関連学習  コメント  メルマガ