中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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作文の「僕」と「私」

 眞鍋かをりさんは、ブログ「眞鍋かをりのココだけの話」の中で自分を「おいら」と表現しています。たとえば「歩かないオイラ。」「おいらが中学のとき、」「おいらはね、やっぱ忙しかったっつーか、」と書いています。この「おいら」からは、眞鍋さんの明るく闊達なブランドイメージが伝わるのではないでしょうか。

 これから「おいら」ではなく、「僕」「私」について考えてみましょう。添削中の作文に、高校生が「僕」と書いていました。小学校低学年の作文には「ぼく」が使われています。しかし、中学生以上の作文に「僕」が書いてあると違和感があります。

 中学生・高校生・大人も、「僕」ではなく「私」を使いましょう。なぜなら、大人の「私」が作文を書いていることになるからです。

1.幼稚な「僕」でなく大人の「私」で書く
 「僕」は年下に対する質問で使われ、年下が「僕は」で回答します。「僕、何年生?」「ぼく しょうがっこう2ねんせい」のように使われます。では、考えを聞く場合はどうでしょうか。「僕、どう思う?」「僕は、間違っていると思います。なぜなら・・・」― この場合、問いは「(あなたは)どう思いますか?」が適切で、答えは「私は、間違っていると思います。なぜなら・・・」のほうが適切です。というのは、幼稚な「僕」でなく大人の「私」として、問いに答えているからです。

2.女性の「私」と同じように男性も「私」を使う
 女性はもともと「私」を使っています。これに対し男性が「僕」を使うと、相対的に「子供の男性」が書いているような印象を与えます。このような不利・誤解を避けるため、公の場では男性も「私」と表現しましょう。文章に限らず、仕事で「僕」を使っている男性は、一人前の社会人とはみなされない傾向があります。

3.「私」を使うことで距離を置く
 あらたまったところで「私」を使うことによって、まわりや相手との距離を置くことができます。これによって上下関係や親近感をおさえた自分を表現することができます。ただし、距離を置くといっても、作文や論文は「である」調で「ふつう」に書きましょう(理由は「です・ます」調と「である」調 その2 参照)。

印象 幼稚 大人
使用者 子供
一部の男性
女性
公での男性・女性
場面 目下・対等
日常の会話
目上
あらたまったところ

 論文の場合、「私は・・・と考える。」のように独自性を強調するときに「私」を使います。しかし「私」の使用数は意外と少なく、たとえば1論文中に2個前後です(論文の「私「「私たち」 参照)。


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