中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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調査研究型の事例2

 「親の姿を見て子は育つ」という経験則が実証されました。読売新聞の「女子中高生 喫煙は母親譲り? 吸わぬ人の1.8倍」によると、「中高生の喫煙・飲酒は、母親の影響が大きい」ことがアンケート調査からわかりました。

 この記事は、調査研究型で書かれています。問い・答え・理由の関係は次のとおりです。

問い:親の喫煙・飲酒は、その子どもである中高生の喫煙・飲酒に影響するだろうか。
答え:中高生の喫煙・飲酒は、母親の影響が大きい。(結論)
理由:
 方法― アンケート調査による。
 結果― 中高生の喫煙・飲酒は、父親より母親の影響が大きい。
 解釈― 母親の方が子供と接点が多いからではないか。

 記事を示します。結論・方法・結果・解釈の段落を区別するため、(青字)を付加しています。表と図はこちらを参照してください。

  女子中高生 喫煙は母親譲り? 吸わぬ人の1.8倍
                               厚労省研究班
(結論)
 両親に喫煙・飲酒習慣があると、その子どもが中高生になって喫煙・飲酒する割合が、両親に習慣がない場合に比べていずれも大きく、父親よりも母親の影響を受けていることが、厚生労働省の研究班(主任研究者・林調査謙治国立医療科学院次長)の調査でわかった。林次長は「子どもを指導する前に親を指導することが必要」と指摘している。この結果は、27日に大阪市で開かれる思春期学会で発表される。
(方法)
 この調査は、厚生労働省研究班が全国の中高生、のべ32万4500人にアンケートし、1996年度から4年ごとに2004年まで実施。今年度になって、林次長が再分析を加えた。
(結果)
 両親に喫煙・飲酒習慣があると、その子どもが中高生になって喫煙・飲酒する割合が、両親に習慣がない場合に比べていづれも大きく、父親よりも母親の影響を受けていることが厚生労働省の調査でわかった(全国の中高生のべ32万人対象)。
 2004年度の調査によると、喫煙する母親を持つ女子の喫煙率は、喫煙しない母親を持つ場合の1.81倍で、飲酒する母親を持つ女子の飲酒率はそうでない場合の1.66倍。父親が喫煙や飲酒をする場合は、それぞれ、しない場合の約1.3倍だ。
 男子も、母親が喫煙・飲酒する場合はそうでない場合の約1.5倍で、父親が喫煙する場合の影響力よりも高かった。
(解釈)
 母親の影響の強さについて、林次長は「父親は家庭生活への関与が薄く、母親の方が子供と接点が多いからではないか」と推測している。また、「望ましくない生活習慣は、親の影響が大きいにもかかわらず、親は実態をまったく把握していない。親の生活を正すことが、子どもに悪い習慣を身につけさせない最大の近道だ」としている。 (『読売新聞』 2006年8月27日朝刊)


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