中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
<< November 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
<< 分類の方法 | 最新へ | イワナの分類 その2 >>

イワナの分類 その1

 三角形の分類は、基準によって3種・3種・7種になりました。同様に、生物における種の分類も基準の違いによって多種多様なのでしょうか。

 日本の川や湖にはイワナという魚がいます。サケの仲間で、成魚の大きさは20cm前後です(湖では90cmの例もあります)。体の特徴は、鋭い歯があること、尾ビレの手前に脂ビレというサケの仲間に見られる小さなヒレがあること、体の側面にイワナの瞳孔と同じくらいの大きさの丸い斑点が散在していることなどです。

 日本は北半球におけるイワナ分布の南限にあたります。礼文島から山口県以東、和歌山県以北に生息し、雲の上の2400m地点でも生息が確認されています。最近では、生息していなかった宮崎県の川にも移植放流されています。

 日本産イワナの分類は学者によって異なります。魚類学者の田中茂穂氏は1種(オショロコマの系統が北方から南下したとする歴史による)、魚類学者の大島氏は5種(外見による)、生態学者の今西錦司氏は2種としています。

 田中・大島・今西説はオショロコマが共通し、大島氏の5種(オショロコマ、アメマス、ニッコウイワナ、ヤマトイワナ、ゴギ)と、今西氏の2種(オショロコマとイワナ、ゴギはイワナの亜種)が大きく異なります(今西錦司 『イワナとヤマメ』 平凡社ライブラリー)。それぞれのイワナの分布域と特徴的な斑点の色は次のとおりです。

名前 分布域 斑点色
オショロコマ 北海道 朱紅
イワナ アメマス
ニッコウイワナ
ヤマトイワナ
ゴギ
北海道、東北
東北、北陸、中国
中部、紀伊半島
山陰

黄(黄〜橙赤)
赤(黄〜橙赤)
橙赤 頭に白点

 オショロコマ以外のイワナを、大島氏は魚体の斑点色の違いによって4種に分けました。一方、今西氏はオショロコマ以外を1種のイワナとしています。今西氏は、生息地が南から北になるにつれ、斑点色が赤→黄→白と移り変わっていると考え、大島氏が分けた4種は同じ種であるとしました。

     

 次回に続く


- | 中学からの作文・論文 ホーム | comments(0) | - | permalink

この記事に対するコメント

コメントする









中学からの作文・論文 プロセス
関連学習  コメント  メルマガ