中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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執筆エラーの予防

 はじめて出版本を編集したときのことです。ライターが以前に書いた本に、表記上の誤り(エラーといいます)が多いことが事前にわかっていました。エラーのある本を出版するわけにはいきません。そこで、原稿の検査を組織化しておこなうことにしました。メンバーは、テクニカルライティングの専門家1名、校閲の専門家1名、想定される読者1名です。

 ここで、原稿が印刷されるまでの流れを説明しておきます。執筆後に校閲という検査をして、原稿をコンピューター処理します。そして校正という検査をし、問題がなければ印刷に入ります。校閲でエラーが見つかると、著者は原稿を修正します。校正でエラーが見つかると、修正し再度校正します。

 校閲をしっかりおこなっていないと、校正段階でエラーが多数見つかる可能性が高くなります。このような場合、修正にともない期間や費用が増大し、修正を妥協するとエラーが多い低品質の本になってしまいます。

 さて、専門家ABと想定読者Cとライターによる検査の結果は、下表のようになりました。表の数字はエラーの個数と割合です。「初校」は1回目の校正のことです。なお、400字詰め原稿用紙に原稿を換算すると297枚分で、原稿用紙1枚あたりのエラーは2.9個になりました。

他者校閲 ライター 他者校正
初校 初校A 初校B 2校A
374 359 40 11 63 10
89% 1% 10%

 エラーの種類:
 誤字、脱字、表記、重複、不要、誤解、意味不明、文字化け、文字位置、
 段落改行、図の位置、図の説明、字体、文字・行空け、引用指定


 表から次のことがいえます。
.薀ぅ拭爾発見したエラーは全体の1%である。
校閲段階で9割のエラーが見つかっている。
0貳命佑箸らべ、専門家はエラーを9倍発見している。{(374+359)÷2}÷40≒9.2
ぅ┘蕁爾聾困辰討い襪、ゼロになっているとはいえない。

 執筆のエラーを予防するには、エラーの種類などを参考に自分で校閲したうえで、できるだけ専門家の他者に原稿を見てもらいましょう。自分が気がつかなかったエラーが見つかる可能性が高くなります。


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