中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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分類基準と例

 外形・機能・歴史・規約・構造・総合による分類の基準について例を用いて説明します。

1.外形分類
 外形による分類は見た目によるので、いろいろな分類が生じます。次の例は図形△◇□○∪の分類例です。例は類と種の多重構造になっています。分類基準によって、菱形は四角形であったり、多角形であったり、閉曲線であったりします。
 

2.機能分類
 機能による分類は、働きや用途による分類です。機能による分類で代表的なのは、情報検索のための分類です。次の例は、「何」「いつ」「どこで」「どのような」を知りたいという用途を基準に分類しています。これらの分類基準は例えば図鑑の構成に使われています。 
 例:山菜図鑑の分類
  形態  (草、木、実)
  科名  (アブラナ科、ウコギ科、セリ科 ・・・)
  採取時期(春、夏、秋、冬)
  採取場所(山、里、海辺、水辺)
  食の適否(食用、有毒)


3.歴史分類
 生物や物はそれぞれ歴史をもっています。その歴史を分類の基準にする考え方があります。例えば、家系図からは1親等、2親等、3親等・・・ という区分ができます。トーナメント戦での予選チーム、準決勝チーム、決勝チームは、対戦の歴史によって分類されています。
 成長過程も分類に使用できます。人間の場合は幼児・子供・大人に、チョウの場合は幼虫・さなぎ・成虫に、山の地形は幼年期・壮年期・老年期のように分類できます。
 生産過程は設計・製造・試験・出荷のように分類できます。

4.規約分類
 外見・機能・歴史によって分類する場合、人によってさまざまな分類基準が選択される可能性があります。そこで、分類基準の規約を作り明示して分類する考え方があります。
 数学は規約の学問といわれ、規約にしたがって体系化されています。例えば、「偶数は2で割り切れる整数である」という規約によって、偶数の集合が定義できます。
 このほかに例えば、重さによる宅配料金の体系、体重による柔道の階級(無差別級、重量級、・・・ )、幼児の年齢範囲(満1歳から小学校に入るまでの子供)も規約による分類です。

5.構造分類
 日本産イワナの分類は、魚類学者の田中茂穂氏が1種(オショロコマの系統が北方から南下したとする歴史による)、魚類学者の大島正満氏が5種(外見による)、生態学者の今西錦司氏が2種としました。今西説で説明したように、不変なものを分類基準にすることによって、分類の客観性・科学性が高まり、今西説は他の研究者たちによっても実証されました。

6.総合分類
 分類基準を組み合わせて分類することができます。たとえば、論理(推論、推理)と配置(頭括型、尾括型)を組み合わせ、論述を分類して例を示すことができます。

推 理 推 論
頭括型 ヤエザクラはバラの仲間かもしれない。なぜならば、花の色や形や香りがバラに似ているからだ。 ヤエザクラはバラ科である。なぜならば、八重咲きのサクラであり、サクラはバラ科だからである。
尾括型 ヤエザクラは花の色や形や香りがバラに似ている。ゆえに、バラの仲間かもしれない。 ヤエザクラは八重咲きのサクラであり、サクラはバラ科である。ゆえに、ヤエザクラはバラ科である。


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