中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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仮説から新知識へ

 科学において現象(事実)を論理的に説明するために、想像し予想した仮の理論が仮説です。仮説は普遍的な法則性をもたなければなりません。仮説が認められるかどうかの論理関係は次のようになっています。

  仮説      事実             仮説の真偽
(a→b)で(いくつかのa→b) →(a→b)? 一応承認
(a→b)で(あるa→−b)   →−(a→b)  否認
(a→b)で(すべてのa→b)  →(a→b)   承認


 いくつかの事実によって仮説を実証し「一応承認」しても、例外によって仮説が否認される可能性があります。否認された場合は仮説を修正し、可能ならばふたたび検証します。仮説を修正し検証することによって仮説の普遍性を高め、経験則・原理・理論・法則とよばれる新知識を創造できる可能性があります。

     

 この科学の考えかたが、高校入試の国語で出題されていました。一部を紹介します。

 「科学の理論とは、もう確かめる必要がない真理として無条件に暗記したり信仰すべき特別な知識ではなく、むしろ誤りやすい普通の人間である科学者が、その時点で入手可能な最善のデータに基づき、最も納得できる説明として考え出した、誤りの可能性を含む一つの仮説でありアイデアだといえます。ただし、絶対的・最終的な真理としてそれに固執するのではなく、むしろ積極的に誤りの可能性を探り、誤りが見つかればそれを機会に理論を改善し、少しでも真理に近づこうとする努力が継続的になされているからこそ、今までのところ最も納得できる説明として受け入れられるのであり、科学がこのような営みだからこそ、人間の知識の中でも最も信頼できるものとして尊重されているのだと考えられます。」
  (内田詔夫 『人間理解の基礎』 神奈川県2006)


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