中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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飛行機の模型

 要素還元は、対象を基本的な要素に分解することです。基本的な要素を組み立て、対象を再構成することをモデル化(模型化)といいます。組み立てるためには、要素間の関係である原理が必要です。

 飛行機の模型を作ろうとすると、はじめに飛行機を観察します。要素には推進装置・胴体・翼・方向舵・車輪などがあります。胴体・翼・方向舵を基本要素として取り出し、組み立てることによって紙飛行機を作ることができます。ただし、胴体・翼・方向舵の形や位置の関係によって飛びかたが違います。

     

 モデル化は一つの仮説形成で、検証・改善・発展という科学的な成長過程があります。新しく作った紙飛行機が思うように飛ばない場合、翼の形を変えたり重心の位置を変えたりして、うまく飛ぶまで検証・改善をくり返します。つまりモデル化は、分解した要素を関係付けて組み立て、そのモデルの妥当性を仮説実証する科学的な考えかたにもとづきます。

 つぎの文章は、「要素還元(還元主義)は何でも分解する。しかし、全体も部分も相互関係も大切だ」ということをデフォルメして述べています。というのは、要素還元でつながりを無視したり、何でも分解してしまうとは限らないからです。

「クヌギの木1本から、それを取り囲む周囲とのつながりにまで視野を広げると、そのクヌギの木が持つ意味がより鮮明になるのです。理解しようとしていることが、他とどうつながっているか、どういう関係にあるかは、それを「わかる」ために非常に重要です。
 反対に、そういうつながりを無視して一部分を切り取ってしまうことで、理解が難しくなることはよくあるのです。この切り取りや分解はまさに、西洋科学の基本的な考え、還元主義そのものです。西洋科学を中心とした「還元主義」は何でも分解してしまうため、ものごとをつきつめていく専門家にとって、強力な武器になります。一方で、一般の人々は「細かい話はいらないから、とにかく全体像を理解したい」はずです。そのような場合、何でも分解しすぎてしまう「科学」は、わかりにくくなって当然なのです。何かを「取り出す」とは、全体の中でどういう関係を持ちながらそこにあるか」という、理解に不可欠な情報を捨ててしまうことなのですから。」 (海津信幸 『「伝わる!」説明術」より 長野県高校入試2006 国語)


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