中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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因果関係を調べる事例

 因果関係を調べるには、影響する要因を固定したり取り除いたりします。オームの法則における電圧と電流の関係を調べるには抵抗を固定します。新聞によると、「肺がんになった人が家族にいると、いない場合に比べ2倍の確率で肺がんになる」ことがわかりました。この関係は、喫煙の影響を除いて調査した結果です。

 調査は、肺がんに影響するであろう要因のうち、本人の喫煙や職場での受動喫煙などを除いています。これにより、家族に肺がん歴があるグループと、ないグループの影響を比べることができます。

   

 記事は調査研究型で書かれていて、概要は次のとおりです。

問い:家族に肺がん歴があると、肺がんになりやすいか。
答え:家族に肺がん歴があると、ない場合の2倍肺がんになりやすい。
理由:
 方法― 聞き取りと追跡調査による。
 結果― 肺がん歴があるグループは、ないグループの2倍発症していた。
 解釈― 家族に共通する体質や生活習慣が影響しているとみられる。

 記事を示します。結論・方法・結果・解釈の段落を区別するため、(青字)を付加しています。

  族に発症歴 肺がん確率2倍 
   体質、生活習慣が影響?
(結論)
 家族に肺がんになった人がいると、そうでない場合に比べ約2倍の人が肺がんにかかっていることが、厚生労働省研究班(主任研究者=津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)の大規模調査でわかった。家族に共通する体質や生活習慣が影響しているとみられる。
(方法)
 調査対象は全国の40〜69歳の男女約10万人。両親や兄弟姉妹に肺がん歴があるかを聞いたうえで、2003年までの11年間、肺がんの発生状況を追跡調査した。
(結果)
 それによると、肺がん歴がある家族を持つ人は全体の2%で、11年間に791人(男性584人、女性207人)が肺がんを発症。家族に肺がん歴があるグループは、ないグループに比べて約2倍の人が肺がんになっていた。性別では男性が1.7倍、女性が2.7倍で女性にこの傾向が強かった。
(解釈)
 本人の喫煙や職場での受動喫煙などの影響はあらかじめ除かれているため、研究班は、家族に共通する体質や生活習慣が影響しているとみている。 (後略)
 (『読売新聞』 2006年10月11日朝刊)


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