中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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親子のかかわりと子供の成績

 新聞によると、親子のかかわりが高いほど子供の学力が高いことがわかりました。9月に開催された日本教育社会学会で、山崎博敏・広島大教授たちの研究グループによって発表されました。

 調査方法はアンケートとテストです。同グループは、北海道・広島・島根・沖縄の小学生1664人に家庭環境についてのアンケートを行い、同時に、漢字の書き取りや計算問題など国語と算数のテストを行いました。

 その結果、夕食を1人で食べないほうが偏差値が高く、また、家族が自分の成績を知っているほうが偏差値が高い結果になりました。

 このほかに、保護者とよく話をするほうが、成績がよくなる傾向が見られ、「親子間のコミュニケーションの有無は、子供の学力にも大きく影響する」ことが結論付けられました。

   

 アメリカでは1960年代から、すべての子供に教育の機会を平等に保証するため、家庭状況と子供の知能の関係が調べられています。これから紹介する事例は、豊田秀樹氏ほか『原因をさぐる統計学』にもとづいています。詳しくは同書をご覧ください。

 下の図を見てください。 → は原因から結果の方向を、 ←→ は因子間の相関関係を、数字は相関の強さを表します。負の数字(−0.07)は、一方が大きくなると他方が小さくなる負の相関を表します。

   

 図から、「子供の知能が高いと、子供の成績が良い」という強い因果関係がわかります(0.73)。知能は知能テストの結果です。学業成績と友達からの評価は、双方向↓↑の因果関係になっていて、「子供の成績が良いと友達からの評価が高くなる」傾向があります(0.33)。一方、「友達の評価が高いと子供の成績が良くなる」ことはあまりないといえます(0.17)。

 広島大の調査結果との関連で見てみましょう。大人からの評価が子供の知能に弱く影響し(0.27)、子供の知能が成績に強く影響しています。日本とアメリカの調査方法などは違いますが、親子のかかわりが子供の知能に影響し、子供の成績が良くなる、といえそうです。

参考文献
1.読売新聞:2006年10月13日朝刊
2.豊田秀樹・前田忠彦・柳井晴夫:原因をさぐる統計学、ブルーバックス


 相関を調べるに続く


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