中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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文章の書き出し

 書棚から『私の文章修業』という古い本を取り出した。書き出しを調べるためだ。作家・翻訳家・映画監督など、分野の異なる52人が同じ主題に取り組むと、どのような書き出しになるのだろう。共通することや、法則のようなものはあるのだろうか。

 52人中1人を除き51人の書き出しを調べた。除いたのは殿山泰司氏の「文章修業なんか―」で、本文2900字が1つの文になっていることによる。

 結果は、書き出しの平均字数が40字だった。最短文は12字で、「私は生来買物下手である。」 (「私の『文は人なり』」 河上徹太郎)である。最長文は84文字で、「最近の劇画ブームで、劇画で立身を志す劇画青年や少女がふえたそうだが、ひと頃に比べてはるかに文芸雑誌の数はふえながら、それに比例し文学青年少女がふえた様子は一向にない。」(「クラフトの重み」 石原慎太郎)である。

   

 書き出しは1行を基本に2行までが目安となる。これは、全体の8割が20字から50字になっていることによる。本稿の書き出しは25字になっている。

参考文献
週刊朝日編:私の文章修業、朝日選書、1987
執筆者(掲載順)
 「文体を夢見る」 丸谷才一
 「因果応報」 高峰秀子
 「短文の勧め」 清水幾太郎
 「外国の歌の影響」 円地文子
 「映像は頭の壁に書く」 新藤兼人
 「人真似ごっこ」 和田 誠
 「親切」 坪井忠二
 「音楽と文字」 団伊球磨
 「人と言葉のエロティックな関係を」 田村隆一
 「荒野に立つまで」 飯田善国
 「絵葉書のように」 武田百合子
 「私の文章作法」 北 杜夫
 「何を書くか」 佐藤忠男
 「相撲と批評」 吉田秀和
 「野原を断崖のように歩くこと」 開高 健
 「ただ一度の訓示」 中村武志
 「翻訳で学ぶ」 日高敏隆
 「遅い悟り」 小川国夫
 「噛みでがあるコロッケ」 東海林さだお
 「骨だけの文章」 倉橋由美子
 「天の時、地の利」 山口 瞳
 「おくてのたのしみ」 堀 淳一
 「阿吽の呼吸」 宇野千代
 「乱読雑読」 尾崎一雄
 「綴方から大学ノートまで」 大岡 信
 「ことばを生む」 森崎和江
 「手さぐりで」 金達寿
 「読んだものがいつか肥料に」 佐多稲子
 「音と言葉は別物?」 山下洋輔
 「『文章』の奥にあるもの」 吉行淳之介
 「名文に毒あり」 江國 滋
 「文章の年季奉公」 ドナルド・キーン
 「死の覚悟の中で」 梅原 猛
 「心ぼそい話」 野見山暁治
 「『必要』に応じて」 中上建次
 「嘘の真実」 澁澤龍彦
 「臨場感」 つかこうへい
 「回想的文章談義」 田中美知太郎
 「門の外」 芥川比呂志
 「クラフトの重み」 石原慎太郎
 「文章修業なんか――」 殿山泰司
 「私の『文は人なり』」 河上徹太郎
 「積み木のように」 沢木耕太郎
 「書物の恩」 戸板康二
 「翻訳しながら・・・・」 大岡昇平
 「何も分からずに」 大野 晋
 「大変は大変」 中山千夏
 「耳と手から」 三善 晃
 「いつも裏口で歌っていた」 倉本 聦
 「ジャズの原稿で始まった」 植草甚一
 「『百物語』その他」 井上 靖
 「三つの現実」 池田満寿夫



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