中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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特許と論文

 小学生が「傘お化け」で特許を取りました。新聞によると、特許を取得したのは富山市の小学校6年生 山本良太君(12歳)です。傘を忘れないようにするための装置で、近くを人が通ると傘が開いて知らせます。特許庁への出願手続きは、特許事務所が手伝いました。

 公の場で新知識を発表することは、最初の発見者・発案者であることの主張にもなります。発明考案に関する新知識を公表するには、特許と論文による方法があります。公表の順序は、特許出願が先で論文発表が後です。出願前に論文を公表すると、新知識は公知例になってしまいます。すでに知られている知識には新規性がないので特許取得はできません。また、他人が先に出願すると新規性がなくなり、特許取得はできません。

 特許を出願するには、特許明細書を書きます。特許明細書は自分で書けます。しかし、慣れないうちは特許事務所の弁理士に手伝ってもらうこともできます。弁理士は、なにが新規性で、どこに有用性があるかに着目します。また、「考え」を「装置」に置きかえて表現する方法などを助言してくれることでしょう。ただし、考える主体はあくまでも出願者本人です。

 特許出願のために作成する特許明細書は、問題解決型の論文の一種といえます。なぜなら、結論である特許請求の範囲(発明)について、解決する課題、従来の方法と新しい解決方法、発明の効果などを述べ、新規性・有用性を自然の原理にもとづくことを論証するからです。自然の原理とは「3に1を加えると4になる」「水は高い所から低い所に流れる」といったことです。

 特許明細書と問題解決型の論文は構成が似ているので、特許明細書をもとに論文を作成することができます。参考までに特許明細書の見出しと論文の構成例を再掲します。

    特許明細書の見出し       論文の構成例
 発明の名称
 特許請求の範囲(発明)
 発明の詳細な説明
  産業上の利用分野
  従来の技術
  発明が解決しようとする課題
  課題を解決するための手段
  作用
  実施例
  発明の効果
 図面の簡単な説明
 参考文献   
 表題
 適用分野・結論

 (有用性の証明)
 複数の解決策(新規性の証明)
 問い(解決する課題)
 答え(最善策)
  方法・原理
  実施例
  解決策の評価
  図表説明
  参考文献


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