中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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問題解決4−手段検討

 目的には高低のレベルがあり、下方の目的は上方の目的の手段でもあります。したがって、より高いレベルで問題解決の目的を設定し、その解決策が見つかれば、多くの問題を一挙に解決することが期待できます。

現状調査 問題分析 目的設定 手段検討 計画立案
発見 発見・考案

4.手段検討
 たとえば、「クマが里の近くで暮らさないようにする」は最下位の目的レベルです。このレベルで解決するには、問題構造図の支流にあたる「茂みができないようにする」「柿・ゴミ・畑に来ないようにする」と、上流の「生息地を拡大しないようにする」を実現させます。これらの手段は選択ではなく、どれも必要な手段です。

       未来にクマを残す       目的
          ↑
     絶滅させないようにする    手段/目的
          ↑
  死傷者が出て駆除されないようにする 手段/目的
          ↑
     人を襲わないようにする     手段/目的
          ↑
     里に出没しないようにする    手段/目的
          ↑
  クマが里の近くで暮らさないようにする 手段

 目的は上方に展開しましたが、手段は下方に詳細化します。たとえば「(里の周辺に)茂みができないようにする」を目的として、その手段をさらに考えることができます。周辺住人が共同で茂みをなくす、ボランティアによる里山整備を行う、ヤギを放す、などをあげることができます。実際、「ヤギを放すと、クマが来ない」という関係が発見されています。ヤギは草を食べ、クマは家畜の臭いを嫌うからだそうです。

 クマが里の近くで暮らさないようにする(目的)
  茂みができないようにする(手段1)
   周辺住人が共同で茂みをなくす
   ボランティアによる里山整備を行う
   ヤギを放す
  柿・ゴミ・畑に来ないようにする(手段2)
   柿をもぎ取る
   ゴミを放置しない
   電流柵を設ける
  生息地を拡大しないようにする(手段3)
   ?


 解決する目的レベルを上げて解決手段を考えることもできます。たとえば、目的展開図で「絶滅させないようにする」を目的にすると、手段にはどのようなものがあるでしょうか。動物園での飼育、狩猟禁止、保護地区の設定、生息数の科学的な把握と狩猟許可数の設定などが考えられます。

 「生息地を拡大しないようにする」ための問題の本流を解決する手段が見つかりません。そこで問題構造図にもどり、「クマが食糧を得にくくなる」を解決の着眼点にしてみましょう。すると、次のように目的を展開することができます。

       クマを未来に残す        目的
          ↑
     クマの個体や生態を守る     手段/目的
          ↑
  クマが食糧を自然採取できるようにする 手段/目的
          ↑
  人間に依存せずに暮らせるようにする  手段/目的
          ↑
      必要な食料を確保できる     手段/目的
          ↑
     クマが食糧を得やすくする     手段


 「クマが食糧を自然採取できるようにする」を解決する目的とすると、「単一針葉樹林を広葉樹との混交林にする」手段が考えられます。たとえば「クマはぎ」を応用する方法があります。クマはぎとは、クマが樹皮をはぐ行動で、皮をはいで食べる、テリトリー、マーキング、冬ごもり後にのびた爪をけずるなどの行動と考えられています(文献)。

参考文献
 増井光子:自然観察と生態シリーズ 日本の動物、小学館

 方法の詳細は、計画立案で紹介します。


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