中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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受賞した作文

 「第16回地球にやさしい作文・活動報告コンテスト」で、姫路市の正木克弥君(小3)が最高の賞に選ばれました。「田んぼで見つけたエコアクション」に、おじいちゃんのよく考えられた行動が書かれています。1万7千作品もの中から選ばれたこの作文を読んで、すばらしいところをたくさん見つけてみましょう。

   田んぼで見つけたエコアクション
正木 克弥 兵庫・姫路市立青山小3年
 夏休みに、相生のおじいちゃんのところへ、丁稚奉公に行きました。
 おじいちゃんは、いつもぼくたちに、おいしいお米や野菜をくれます。どれも、草とりや水やりや手間のかかる世話をしたから、食べられるようになるのです。
 ぼくたち兄弟は、春休みや夏休みになると、交たいでおじいちゃんの手伝いに行きます。
 おじいちゃんたちは、早ね早起きです。夜おそくまでテレビを見ていたりしません。太陽といっしょの生活は、体にも地球にもやさしいエコアクションのはじまりです。
 ぼくが目をさますと、となりでねていたはずのおじいちゃんはもういません。ぼくは、いそいでふとんをたたんで、着がえて倉庫へ行きます。
 倉庫には黒板があって、おじいちゃんの行き先が書いてあります。田んぼにも畑にもそれぞれ名前があります。十しゅるいくらいある場所の名前も、だいぶん覚えました。
 田んぼの草刈や、ヒエぬきを手伝いました。イネとヒエはとてもよくにています。でも、ぼくは、見分けがつくようになりました。
 イネは、葉のまん中の葉みゃくが細くて、葉と同じような色をしているけれど、ヒエは葉みゃくが太くて白っぽいので、そこで見分けるんだと教えてもらいました。草をからしたり、生えないようにする薬をできるだけ使わないで、手間がかかるけれどこうしてイネを育てる方が、お米にも地球にもやさしいなと思いました。
 草かりをしたあと、二日ほどそのままにしておいて、田んぼのあぜで干していたものを集めてきて、畑の野菜の根元の土の上に広げました。こうしておくと、土がかわきにくくなるし、干した草はやがてひりょうにもなるし、野菜にも土にも水にもやさしい一石三鳥のエコアクションです。
 倉庫の屋根からは、といを通って大きなタンクに雨水がたまるようにしてあります。そのタンクの下には、水道と同じじゃ口がついていて、よごれた手や土のついた野菜を洗うのにとてもべんりです。じゃ口の下にはバケツをうけていて、手や野菜を洗った水をためておいてまた水やりに使います。
 ぼくの家でも、雨水をバケツにためて使ったりしますが、つゆの間はたまるばかりで、ボウフラがわいたりしました。おじいちゃんのタンクはきれいかな、と思ってのぞいてみると、メダカがいました。メダカにボウフラを食べてもらっているんだね。おじいちゃんってすごい。アイデアマンです。
 お米を作るにも、野菜を育てるにも、たくさんの水がいります。水道から出る水を大切に使うのはもちろん、食べ物をのこさず食べるという事は、ゴミをへらすだけでなく、それらを育てるために使われた水まで大切にすることにつながると思いました。
 ぼくたちにも地球にもやさしいおじいちゃん、今年も、いねかり手伝いに行くからね。
 (『読売新聞』 2006年11月25日朝刊)

 次回に続く


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