中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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論文の結論は先頭か最後か

 論文の調査結果から、日本における論文の結論は最後にくる傾向があることがわかりました。これから、尾括型の論文が多い理由を考えてみましょう。

 『小論文への誘い』という本があります〔1〕。著者の大島稔彦氏は参議院法制局第一部長で、公務員の採用や昇任昇格にかかわる論文試験の本を多数書かれています。大島氏は同書の中で、西欧言語による論文は頭括型が多く、日本語の論文は尾括型の傾向にあることを述べています。さらに、頭括型は各段落の第1文を拾い読みすれば論文の全体の主張が分かり、尾括型は各段落の最後の文を拾い読みしても意味が分からないと述べています。

 (前略) 全体の構成の面でも、大きなブロックの中でも、段落の構成でも、西欧言語による論文は、最初の部分に結論を提示することが多いように思われます。もちろん、いろいろな論文がありますから、一般化は行き過ぎかもしれませんが、小論文の場合は特にそのようになるのではないでしょうか。これに対して、日本語の論文は、逆に、結論は後ろに後ろにと持っていく傾向にあります。
 たとえば、段落は一つの論点に対応する場所が普通で、したがって一つの段落は一つの考え・意見を論じることになるのですが、西欧言語による論文では、各段落の第1文を拾い読みすれば、その論文の全体の主張が分かると言われます。段落の第1文が、その段落=論点の結論を表しているからです。
 これに対して、日本語の論文は、そのような拾い読みをしても意味が通じない、かといって各段落の最後の文を拾い読みをしても、結局は分からない、と言えそうです。

 日本語の論文は尾括型が多い理由として、日本語の文法や日本人の慣習を挙げることができます。例えば、―匕譟米飴譟砲文の後ろにくる、以心伝心を美徳とし主張をあからさまに述べない、8緤で統括する、などの傾向があります。

 次回に続く

参考文献
〔1〕大島稔彦:小論文への誘い、公職研

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