中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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構造の練習

 構造という考え方は、作文や論文を書くうえで役に立ちます。たとえば、本や映画・ゲーム・慣習など、対象の関係をとらえて説明することができます。

 これから練習問題をしてみましょう。1から7の文章は、語群のどの構造によって書かれているでしょうか。

1.ジャック・ロンドンの小説『白い牙』と『野性の呼び声』の粗筋は同じ構造です。aの反対(対立項目)を−aで表し、移行を→で表すものとすると、二つの小説は a → −a という(一方が対立する他方に移行する)構造になっています。『白い牙』では、オオカミ(野性犬:a)が人間の優しさに触れて飼い犬(−a)になるので、a→−aの関係になります。一方『野性の呼び声』では、飼い犬(a)がオオカミの呼び声によって目覚め、野性犬(−a)になるので、a→−aという関係になります。
 白い牙   : 野性犬 → 飼い犬
 野性の呼び声: 飼い犬 → 野性犬


2.じゃんけんで出すものをa(ぐー)、b(ちょき)、c(ぱー)とします。→(ならば)の先は勝者を表すものとすると、ジャンケンはつぎの構造になっています。
  (aかb→a)で(bかc→b)で(cかa→c)

3.100円玉の表をA、裏をBとすると、表と裏はつぎのような構造になっています。「−」は反対を表すものとします。
  A=−B で B=−A  (表は裏の反対で、裏は表の反対)

4.三角形の辺の長さをa、b、cとすると、すべての三角形はつぎの構造になっています。辺の長さや角度が違っていても変わらない関係です。
  a+b>c で b+c>a で c+a>b (三角形の2辺の和は他の1辺より長い)

5.サイコロの表と裏の数字をaとbとすると、a+b=7 という構造になっています。 表と裏の目をたすと、1+6=7、2+5=7、3+4=7 になります。

6.映画『タイタニック』では、女性を生かすために漂う板に乗せ、男性は寒さで海中に沈んでいきます。この映画には女性を大切にするという慣習のほかに、「男性か女性か」「いきるか なくなるか」「一方か他方か」という二者択一の考えが根底にあるようです。相思相愛ならば、「男性も女性も」「いきるも なくなるも」「一方も他方も」共に生きる工夫をする考え方もできます。

7.∀ab(a)と−∀ab(a)を反対、∃ab(a)と−∃ab(a)を小反対、∀ab(a)と∃ab(a)を大小、−∀ab(a)と−∃ab(a)を大小、∀ab(a)と−∃ab(a)を矛盾、−∀ab(a)と∃ab(a)を矛盾といいます。なお、∀ab(a)は「すべてのaはbである」、−∀ab(a)は「すべてのaはbでない」、∃ab(a)は「いくつかのaはbである(bであるaが少なくとも1つ存在する)」、−∃ab(a)は「いくつかのaはbでない(bでないaが少なくとも1つ存在する)」をあらわすものとします。

∀ab(a) −∀ab(a)
×
∃ab(a) −∃ab(a)


 〔語群〕 2項対立 3項対立 4項対立


 次回に続く
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