不変の論理と可変の配置
「論文の構成」には、論理構造と物理構造という二つの意味があります。論理構造は、結論と理由の関係です。物理構造は、論理構造を原稿用紙などの媒体に配置するしかたです。
論理構造(以下、論理)と物理構造(以下、配置)を区別しましょう。論理の「結論。なぜならば理由」と「理由。ゆえに結論」と「結論。なぜならば理由。ゆえに結論」は同じです。しかし、紙に書いた三者は物理的に違います。結論に対する理由(方法・結果・解釈)の例を示すので、論理と配置の違いを確認してください。
論理構造(論理):

物理構造(配置):

論理は不変で、配置は可変です。論理ができていれば、結論を先頭に配置することもでき、最後に配置することもできます。たとえば科学論文などでは、結論と理由(方法・結果・解釈)の論理をもとに、「結論・理由」または「理由・結論」または「結論・理由・結論」と配置することができます。つまり、論文提出先の目次要求に合わせて、論理を配置することができるわけです。
論理に対し、3通りの配置例を示すので、確認してください。
論理
0.999・・・=1 である。
なぜならば、1÷9=0.111・・・ となり、
両辺に9をかけると、1=0.999・・・ になる。
配置1(頭括型) 論理と同じ。
配置2(尾括型)
1÷9=0.111・・・ となり、
両辺に9をかけると、1=0.999・・・ になる。
ゆえに、0.999・・・=1 である。
配置3(双括型)
0.999・・・=1 である。
なぜならば、1÷9=0.111・・・ となり、
両辺に9をかけると、1=0.999・・・ になる。
ゆえに、0.999・・・=1 である。
論理構造(以下、論理)と物理構造(以下、配置)を区別しましょう。論理の「結論。なぜならば理由」と「理由。ゆえに結論」と「結論。なぜならば理由。ゆえに結論」は同じです。しかし、紙に書いた三者は物理的に違います。結論に対する理由(方法・結果・解釈)の例を示すので、論理と配置の違いを確認してください。
論理構造(論理):

物理構造(配置):

論理は不変で、配置は可変です。論理ができていれば、結論を先頭に配置することもでき、最後に配置することもできます。たとえば科学論文などでは、結論と理由(方法・結果・解釈)の論理をもとに、「結論・理由」または「理由・結論」または「結論・理由・結論」と配置することができます。つまり、論文提出先の目次要求に合わせて、論理を配置することができるわけです。
論理に対し、3通りの配置例を示すので、確認してください。
論理
0.999・・・=1 である。
なぜならば、1÷9=0.111・・・ となり、
両辺に9をかけると、1=0.999・・・ になる。
配置1(頭括型) 論理と同じ。
配置2(尾括型)
1÷9=0.111・・・ となり、
両辺に9をかけると、1=0.999・・・ になる。
ゆえに、0.999・・・=1 である。
配置3(双括型)
0.999・・・=1 である。
なぜならば、1÷9=0.111・・・ となり、
両辺に9をかけると、1=0.999・・・ になる。
ゆえに、0.999・・・=1 である。
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