中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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矛盾という観点を利用する

 弁証法では、互いに対立している反面、互いに関係しあっている状態を矛盾といいます。この矛盾によって、事物をいろいろな観点でとらえ、作文・論文や案出に利用することができます。また、事物を相対的に見たり、ゆらぐ状態として動的に把握することが可能です。

1.多面的な見方
 全体・部分、上位・下位、集中・分散など、矛盾する言葉は、事物を多面的にとらえるヒントになり、説明、モデル化、案出などに使うことができます。
観点の例
 全体−部分 上位−下位 集中−分散 発生−消滅  質 − 量
 固定−可変 能動−受動 闘争−共生 権利−義務 分析−総合
 本質−現象 原因−結果 目的−手段 偶然−必然 個別−普遍
 内容−形式 類似−差異 抽象−具体 直接−間接 客観−主観

例1:質・量による主張の種類
 質と量の観点で主張を考えてみましょう。主張は「である」という形式になっています。「でない」がこの反対です。「である」と「でない」は、主張の「質」を表しています。これに対して、「すべて」や「いくつか」という「量」に関する主張もあります。質と量を組み合わせることによって、下表のような4通り(4項対立)の主張を考えることができます。

量\質 である でない
すべて すべてのaはbである すべてのaはbでない
いくつか いくつかのaはbである いくつかのaはbでない

例2.発生・消滅による減量モデル
 体重を減らす減量を、モデル化してみましょう。体重増減の観点として発生と消滅が使えそうです。また、増減のしくみを分析し総合してみましょう。さらに減量には、目的と手段の観点も必要です。
‖僚鼎蓮発生(エネルギーの蓄積)と消滅(エネルギーの消費)にもとづく。
体重を分析すると、体重・蓄積量・消費量の要素がある。これらの要素を総合すると、「(蓄積量<消費量)→減量」で、新体重=体重−減量分 となる。
L榲は減量である。手段には食事による蓄積と、運動などによる消費の制御がある。

   

2.相対的な見方
 矛盾する言葉の意味は相対的であり、見方や立場によって変化します。たとえば、良い・悪い、大きい・小さい、高い・安い、新しい・古い、難しい・易しい、速い・遅い、遠い・近い、強い・弱いがあります。鹿児島県にある開聞岳よりも富士山は高い山ですが、富士山はチョモランマ(エベレスト)よりも低い山です。

   

3.動的な見方
 事物の状態は対立する矛盾の間をゆらいでいます。成績が良いときもあれば、そうでないときもあります。プロジェクト活動がうまくいっているときもあれば、うまくいかないときもあります。商品の評価も同様に変動します。

 プロジェクトの状況 商品の評価
 品質 良い―○――――悪い
 進捗 良い――○―――悪い
 採算 良い――――○―悪い  
使いやすい―○――――使いにくい
    大きい―――○――小さい
     高い―○――――安い


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