中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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グラフから作文する 2

 グラフからの作文は、調査研究型の構成で考えることができます。調査方法は問題に提示されるのが普通です。調査結果であるグラフの特徴をとらえ、結果を解釈し、結論を導きます。出題されたグラフは、縦棒グラフ、円グラフ、横棒グラフです。今回は縦棒グラフの問題を取りあげます。

 はじめに、各グラフの役割を確認しておきましょう。棒グラフは、項目間の比較を表します。縦棒グラフは、ある期間内の数値の変化も表します。円グラフは、項目の合計に対する割合を表し、重要な項目を強調するのに向いています。

1.次のグラフは、「敬語や敬語の使い方に関して、困っていることや気になっていること」を調査した結果です。このグラフを見て、気づいたこと、そのことから感じたり考えたりしたことを、あとの<注意>に従って書きなさい。 (山形県)
<注意>
 二段構成か三段構成の、どちらかで書くこと。
 「題名」は書かないこと。
 200字以上、240字以内で書くこと。
 数値は、10・2パーセントのように書くこと。


  

 調査結果からの作文なので、調査研究型で考えてみましょう。

…敢嵯覯漫塀痛瀬哀薀奸
 このグラフは横棒でもかまいません。項目は、10代・30代それぞれの「知らない敬語がたくさんある」と「正しい敬語を使っているか自信がない」です。
 比較するために、4項目の共通点と相違点を読み取ります。共通点で見ると、「知らない敬語がたくさんある」は2割〜3割です。「正しい敬語を使っているか自信がない」は4割〜5割です。相違点で見ると、「知らない敬語がたくさんある」は30代が10代より13ポイント少なくなっています。一方、「正しい敬語を使っているか自信がない」は30代のほうが11ポイント多くなっています。

結果の解釈
 子供も大人も敬語に自信がないことが推察されます。10代で4割、30代で5割の人が「正しい敬語を使っているか自信がない」と答えています。また、「知らない敬語がたくさんある」は10代で3割、30代で2割となっています。
 30代のほうが敬語の難しさを認識しているようです。「正しい敬語を使っているか自信がない」は、30代のほうが10代よりも1割多くなっています。社会で敬語を体験する機会が多く、敬語の難しさや奥深さを自覚しているからではないでしょうか。

7誅
 10代も30代も敬語に自信の持てない人が多いといえます。10代より30代のほうが、敬語に自信がないと考えています。

 調査研究型の論理構成は結論・方法・結果・解釈です。方法は問題文に示されているので、構成を結論・結果・解釈とします。文章の配置は、2段落または3段落に指定されているので、「結論・結果・解釈」か「結論・結果解釈」とします。作文例を示します。

 敬語に自信の持てない人が多い。
 子供も大人も敬語に自信がない人が多いと
いえる。10代で4割、30代で5割の人が
「正しい敬語を使っているか自信がない」と
答えている。「知らない敬語がたくさんある」
は10代で3割、30代で2割となっている。
 30代のほうが敬語の難しさを認識してい
る。「正しい敬語を使っているか自信がない」
は、30代のほうが10代よりも1割多い。
30代は社会で敬語を体験する機会が多く、
敬語の難しさや奥深さを自覚しているからだ
と考える。

 問題解決型の構成にすることもできます。「問題、解決策(結論)、複数の解決案、案の評価」の構成で、「問題・解決策」とすると2段落、解決策の評価を追加すると3段落になります。調査結果からわかった「敬語に自信の持てない人が多い」という問題を解決する作文を書くことができます。考えてみてください。


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