中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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新規性・有用性のある文章 2

 再生医療に注目しましょう。ES細胞は受精卵や卵子を材料に作製するので、倫理のうえで問題がありました。これに対し、生殖細胞を使わずに「万能細胞」(iPS細胞)が作られました(2006年8月、京大再生研)。そして今回は、皮下脂肪から肝臓の細胞が作られました(2007年1月、国立がんセンターほか)。

 「皮下脂肪から肝細胞」という文章は、わかりやすい構成になっていて、しかも新規性と有用性があります〔1〕。これから前回の解答を示します。

1.構成がわかるように 銑い里っこ(   )内に、2文字の漢字を入れてください。
〃誅澄↓∧法、7覯漫↓げ鮗 です。ただし△砲蓮◆屬曚椶垢戮討肝細胞に変化した。という結果も一部含まれています。

 調査研究ではこの文章のように、結論・方法・結果・解釈で論理を構成することができます。文章の配置は、新聞は頭括型が向いています。研究論文は、方法・結果・解釈・結論の尾括型が多く見られます(「日本における論文の構成」参照)。

 問い・答え・理由の関係は、つぎのようになっています。
問い:倫理上問題のある生殖細胞を使わずに、しかも拒絶反応のない幹となる細胞が作れないか。
答え:人の皮下脂肪から、肝臓細胞を作ることができる。
理由:方法・結果・解釈による。

2.何が新規性ですか。文中から抜き出してください。
 皮下脂肪から再生した細胞で、肝臓の持つ複数の機能が確認されたのは世界で初めてであること。

3.何が有用性ですか。文中から抜き出してください。
 皮下脂肪を使えば倫理的な障害は少なく、患者自身から採取した細胞なので拒絶反応も起きないという利点があること。


 参考文献〔2〕の「ES細胞とは」は、中学生の知識で読める内容になっています。最初1個だった細胞が増えていく様子や、最初の細胞を再生医療に使うときの課題がわかります。

参考文献
〔1〕『読売新聞』 2007年1月6日朝刊 「皮下脂肪から肝細胞」
〔2〕ES細胞とは (2007年1月11日現在)


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