中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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漢字についての意識 2

 10代の多くが漢字の大切さと、学習の必要性を認識しています。調査結果のグラフから読み取った知識が広く言えそうならば、その知識を自分にあてはめて論じることができます。

問題
 次のグラフは、十六歳から十九歳までの日本人を対象に、「漢字についての意識」を尋ねた結果を示したものである。このグラフを見て、気づいたことと、そのことについてのあなたの考えや意見を、あとの条件に従って書きなさい。(福島県 2006年)
条件
1.二段構成とし、前段ではグラフを見て気づいたことを書き、後段ではそのことについてのあなたの考えや意見を書くこと。
2.全体を百五十字以上、二百字以内でまとめること。
3.氏名は書かないで、本文から書き始めること。
4.原稿用紙の使い方に従って、文字や仮名遣いなどを正しく書き、漢字を適切に使うこと。


  

 はじめに項目を分類してみましょう。数値を基準にすると、5割のグループと、1割以下のグループに分かれます。分かれた項目は、A−a、B−b、C−c、D−d という反対の関係になっていることがわかります。したがって、少数反対意見のabcdではなく、ABCDに着目しましょう。
 A:日本語の表記に欠くことのできない大切な文字である
 B:ワープロなどがあっても、漢字学習はしっかりとやるべきである
 C:漢字を見るとすぐに意味が分かるので便利である
 D:漢字の使い方についてはあまり自信がない
 a:日本語の表記を難しくしている文字である
 c:漢字を覚えるのは大変なので、なるべく使わないほうが良い
 d:漢字の使い方についてはかなり自信がある
 b:ワープロなどがあるので、これからは漢字を書く必要は少なくなる


…敢嵯覯
 十六歳から十九歳までの日本人の半数は、漢字は大切だと考えていることが調査からわかります。日本語の表記に不可欠(56.6%)、すぐ意味が分かり便利(47.0%)、ワープロがあっても漢字学習をすべき(48.2%)となっています。一方、使い方にあまり自信がないと答えた人は45.8%います。

結果の解釈

 調査結果から、青少年の半数は次のように考えているとみなせます。「漢字を見るとすぐに意味が分かるので便利であり、漢字は日本語の表記に欠くことのできない大切な文字である。漢字の使い方についてはあまり自信がないと困るので、ワープロなどがあっても漢字学習はしっかりとやるべきである」。

7誅
 調査から得られた「漢字は大切なので覚えたほうがよい」という普遍的で公理のような知識を、個別化の原理によって自分という個別にあてはめて考えることができます。

 大半は、漢字は大切なので覚えたほうがよい、と考える。(普遍的)
                 ↓
 自分は、漢字は大切なので覚えたほうがよい、と考える。(個別的)


 結果・解釈・結論をもとに、作文例を示します。

   青少年の半数は、漢字は大切だと考える一
  方、使い方にはあまり自信がない、と答えて
  いる(グラフ)。
   私は、日ごろから漢字の練習をしたほうが
  よいと考える。たしかに漢字は速く正確に書
  くことが難しく、約ニ千字ある当用漢字を覚
  えることは大変である。しかし漢字は意味が
  わかりやすく、日本語の文章は漢字かな混じ
  り文が普通であるからだ。ワープロは便利な
  反面、手書きの漢字を忘れやすいといえる。


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