中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
<< August 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< 事実と意見 | 最新へ | 論文の要求分析 >>

事実と意見2

 傾向を表すグラフから、グラフの示す事実をとらえ、その事実を解釈して意見を述べる問題です。

問題
 グラフは、「データからみる日本の教育」によるものである。このグラフから読みとったことと、それについてのあなたの考えを、条件にしたがって書きなさい。 (2006年 福井県)

条件
1.本文は二段落構成にし、第一段落にはグラフから読みとったことを書き、それを踏まえて、第二段落にはあなたの考えを書くこと。
2.題名や氏名は書かない。本文は十行以上、十二行以内であること(原稿用紙 二十字詰×十二行)。
3.原稿用紙の正しい使い方にしたがい、文字や仮名遣いなどを正しく書くこと。また、漢字を適切に使用すること。なお、グラフの中の数値を使用する場合は、次の例にならって書くこと。
 例 五・四冊 平成十七年




 アンケートなどの調査研究では、方法と結果が事実で、解釈と結論が意見に相当します。グラフからの作文では、調査方法が簡単に述べられ、結果がグラフで示されます。したがって、結果のグラフを文章に置き換え、解釈と結論を書きます。

 調査結果を文章にするときは、事実を書きます。意見を書いてはいけません。たとえば研究データのねつ造は、都合のよい結果にするために、自分の考えを結果のデータに織り込むので問題になります。

…敢嵯覯
 小学生は中学生の約3倍本を読んでいます。小学生は平均7.1冊、中学生は2.6冊です。小学生の読書数は増加がとまり減少しはじめています。中学生の読書数は増加傾向にあります。

結果の解釈
 約3倍の差は、本の量・質による差と考えると問題ではないようです。ページ数の少ない絵本や、マンガで書かれた歴史などの本も冊数に含まれているのではないでしょうか。また、小学生のほうが好奇心が旺盛で、中学生よりも本を読むゆとりがありそうです。
 中学生が毎月3冊本を読むことは不自然とはいえません。なぜなら10日に1冊の割合だからです。

 「中学生は毎月3冊本を読む」という知識が得られました。この知識を自分に当てはめて結論にしてみましょう。

7誅
 中学生は毎月3冊本を読んでいるので、自分は週に1冊本を読むようにしたい。

 作文例を示します。第一段落が事実(結果)で、第二段落が意見(結論・解釈)になっています。

   小学生は中学生の約三倍本を読んでいる。
  小学生は平均七・一冊、中学生は平均二・六
  冊である。小学生の読書数は減少しはじめた
  が、中学生の読書数は増加傾向にある。
   私は週に一冊、本を読むようにしたい。中
  学生は毎月三冊本を読んでいるからだ。ただ
  し、小学生のように毎月七冊は読めない。た
  しかに小学生のほうが好奇心が旺盛で、中学
  生よりも本を読むゆとりがあるかもしれない。
  しかし七冊の中には、低学年向けのページ数
  が少ない絵本や、マンガで書かれた歴史など
  の本も含まれているとみなせるからである。


- | 中学からの作文・論文 ホーム | comments(0) | - | permalink

この記事に対するコメント

コメントする









中学からの作文・論文 プロセス
関連学習  コメント  メルマガ