中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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論文作成4−配置を決める

 これから論理構造を確認し、文章の配置である物理構造を決めましょう。推敲は文章を書いた後の見直しです。一方、論理構造の確認は、文章を書く前の点検です。家を建てた後に直すか、建てる前に検査するかという大きな違いがあります。物理構造をどのようにするかによって、文章の書き方が異なります。たとえば尾括型にすると、結論は最後の段落になり、各段落では最後の文が「このように」「したがって」「つまり」などに続く総論・結論になります。

問 い 本質化 論理構成 配置決め 文章化

論理構造を確認する
 論理構造は論文の骨子です。論文の文章を書く前に、骨子をしっかり確認しておきましょう。執筆後に文章を直すのはたいへんだからです。確認の観点を示します。
〔晴性:例外、誤り、矛盾、曖昧、論理の飛躍、帰納法における事例の偏りや典型例のもれはないか。自明(下位の理由なし)としている場合、自明(公知のj事実、または仮定)としてよいか。反論を考慮しているか。
⊆他收:事実にもとづくか。実証しているか。方法・結果・解釈は妥当か。
新規性:何が新知識か。どこに独自性があるか。今までとどこが違うか。
ね用性:何の役に立つか。一般性や応用性はあるか。効果は何か。

 論理構造を自分で確認した後に、ほかの人にも確認してもらいましょう。確認結果の例を示します。
〔晴性:日本にいるセミを網羅した上で消去法を使うべきである。たとえばホソヒグラシ族にはハルゼミ・ヒグラシのほかにヒメハルゼミがいる〔1〕。
⊆他收:生息分布や発生時期が1689年当時と変わっていないか検討したほうがよい。地球温暖化などによって、亜熱帯性のチョウやクマゼミが日本列島を北上している可能性がある。
新規性:芭蕉の有名な句なので、何ゼミであるかすでに特定されているかもしれない。特定されているならば、どこに新規性があるか。
ね用性:『奥の細道』の中でも特にすぐれているといわれるこの句のセミが特定されることで、静かさの中にセミの声がしみとおっていく臨場感が音によってさらに伝わる。

 ここでは、確認結果が論理構造に反映されたものとして、物理構造に進みます。

物理構造を決める
 物理構造には頭括型・尾括型・双括型があります。論理構造と同じ頭括型が速く伝達できます。じっくり読んでもらうならば尾括型が向いています。双括型は理由が長い場合に最初と最後に結論を掲げ、「頭括型+結論」または「結論+尾括型」の構造です。最初の結論と最後の結論は表現を変えておきます。

双括型の例:
 芭蕉の句のセミは、ニイニイゼミであると考える。
   理由(論理構造参照)
     ニイニイゼミが鳴いていたとみなすことができる。


参考文献
〔1〕日本のセミの図鑑/分類 (2007年2月2日参照)


 次回に続く

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