中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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文章の書き出し その4

 「文章の書き出し その2」では、『私の文章修行』(週刊朝日編 朝日選書)の書き出しを、つぎの五つに分類しています。
 ・身近な体験を示す、
 ・謙遜により係留する
 ・主題外から引きこむ
 ・主題に関連させる
 ・問いの答えを示す

 書き出しをもう少し具体化するため、「知られている名前」と「慣用句・ことわざ」の例を追加します。
 ・知られている名前
 ・身近な体験
 ・意外なこと(謙遜係留、主題外関心、主題に関連)
 ・慣用句・ことわざ
 ・考え(問いの答え)

1.知られている名前
『仮面の告白』の主人公は、冒頭で、自分が生まれたときの光景をおぼえていると呟いている。 (開高 健 「野原を断崖のように歩くこと」)
小説『富士』を書きあげたあと、武田は脳血栓を患った。 (武田百合子 「絵葉書のように」) 
ジャック・ロンドンが暮らしていた小さい町グレン・エレンのことを、わりあい近いサンフランシスコの人が知らないので、ぼくは驚いた。(植草甚一 「ジャズの原稿で始まった」)

2.身近な体験
小学校二年のとき、「なまず」という題の作文を書いた。 (大岡 信 「綴方から大学ノートまで」)
はじめて文章らしきものを書いたのは、小学校一年生のころの絵日記だったろう。 (和田 誠 「人真似ごっこ」)
あるとき先生が、よく出来た綴方の例としてクラスの級長の文章を教室で読みあげてくれた。 (野見山暁治 「心ぼそい話」)

3.意外なこと
この原稿を書くのは気が重かった。 (佐多稲子 「読んだものがいつか肥料に」)
作家のくせに原稿用紙の升目に字が書けず、何年も劣等感にさいなまされている。 (つかこうへい 「臨場感」) 
元来、文章を書く行為は恥ずかしいことの一つであった。 (池田満寿夫 「みっつの現実」) 

4.慣用句・ことわざ
長年のあいだ文章を書いてきているのならば、いわゆる「手がきまる」というかたちになって、それほどの苦労なく文章が書ける、と小説家についてそう考えている人が多いようだ。 (吉行淳之介 「『文章』の奥にあるもの」) 

5.考え
何でもいいから、どんどん言葉をつなげていくと文章になる。 (山下洋輔 「音と言葉は別物?」)
文章でも何でも最初は誰かのを真似ることからはじめるしかない。 (倉橋由美子 「骨だけの文章」)
「何を書くか」と「いかに書くか」とは切っても切れない関係がある。 (丸谷才一 「文体を夢見る」)


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