中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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北斎の絵を分析する

 富岳三十六景「神奈川沖浪裏」〔1〕には、変化、遠近、均衡が感じられるのではないでしょうか。これから、その理由を考えてみましょう。

1.変化
 構図は、二項対立にもとづいているとみなせます。空間でとらえると、前後の波、手前の波と奥の富士、左から流れ右に巻き返す波、立ち上がり落ちる波と下の舟があります。
 度合いでとらえると、大小の波、白い波頭と濃紺の海、動く波とそびえる富士が対比されています。

2.遠近
 富士山とよく似ている波が手前にあり、奥に小さな富士があります。大きな形は近くに、小さな形は遠くにあるように感じます。「面積の大きい部分が手前に見える」ということかもしれません。
 3そうある舟が2そうに見えます。手前の舟が波にもぐりこみ、左の舟とつながっているかのようです。これは、舟よりも面積の大きい波が手前に見えるからだ、と考えることができます。

3.均衡
 北斎の絵は、黄金比に近い分割で描かれています。黄金比とは、線分を 1:(5+1)/2 で分ける比率のことです。およそ1:1.6 で、安定した最も美しい分割とされています。

 黄金比の長方形は、内部が正方形と長方形に分かれます。分かれた長方形の内部は、さら正方形と長方形に分かれます。

 北斎の絵を見てください。大きな正方形に大小の波があります。小さな正方形に傾く波と船、小さな長方形に空があります。

 黄金分割
 (出典:葛飾北斎 富嶽三十六景 「神奈川沖浪裏」、フリー百科事典『ウィキペディア』)


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