中学からの作文・論文

作文・論文を書くための本質化・論理構成・文章表現。
(基礎知識: ことわざ・慣用句、三字・四字熟語、古文、漢字)
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桃太郎伝説 2

 山梨県にある百蔵山(ももくらやま)、犬目・猿橋・鳥沢と、九鬼山(くきさん)を織りまぜて、桃太郎の話をつくってみました。

  甲斐の桃太郎

 百蔵山のふもとで、夫婦が桃をつくっていた。子どものいない夫婦は、ようやく男の子を授かった。赤ん坊は、桃のようにずしりと重く、みずみずしく、やわらかい。夫婦は桃太郎と名づけ、育てた。

 桃太郎は若者になった。そのころ、九鬼山にいる盗賊が、街道や村落で強盗や略奪をくり返していた。

 桃太郎と幼なじみの娘が盗賊にさらわれた。それを聞いた桃太郎は、九鬼の盗賊を退治することにした。夫婦はとめたが、聞く桃太郎ではない。

 桃太郎は鉢巻をしめ、刀をさし、きび団子を持って百蔵山に登った。雲海の向こうに九鬼山の奇岩が浮かび上がる。

 桃太郎は、百蔵山から扇山を経て九鬼へと向かうことにした。犬目の村落に来ると、黒い虎毛のまじった、精悍で利口そうな甲斐犬がいた。桃太郎はその犬をゆずりうけ、連れて行くことにした。

 鳥沢に来ると、キェーンキェーンと雉が鳴いている。桃太郎は犬とともに雉を捕らえ、食糧として持っていくことにした。

 桂川にそって歩くが、流れは激しく渡ることができない。両岸がせばまり、切り立った崖になる。その下を川が流れ、頭上には大きな枝が張り出している。ちょうど猿の群れが枝をつたわって対岸に消えて行った。

 そうか。桃太郎は犬をかかえた。猿の橋である木の枝を伝い、川を渡った。犬に雉肉を与え、自分はきび団子を食べて腹ごしらえをする。九鬼までもう少しだ。

 山の上に盗賊がいるのは、見晴らしがあり、気持ちがよいからだろう。扇山の北にある権現山の山頂では、博打(ばくち)が行われるほどだ。

 九鬼山の急な道を登っていくと、盗賊たちが赤ら顔で酒盛りをしている。かたわらで、娘がお酌をする。

 桃太郎は刀を抜くと、甲斐犬とともに盗賊と戦った。盗賊たちは、ふらつきながら山上から散り散りに逃げていった。

 その後、九鬼の盗賊はいなくなった。桃太郎は娘といっしょに、桃の里で幸せに暮らした。


     桃太郎伝説


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